「私は何て仕合せ者だろう」。そう思って生きてきました。「両親のような温かい家庭を」と願ったとおり、出会った夫は何でも話し合える優しい人。2人の息子にも恵まれました。夫の単身赴任や、両親の介護など、何かあっても家族で支え合えば、大きな問題にはなりません。常に良い形で乗り越えてくることができました。
突然の病から見えたものは…
昨年、病が判明したこともその一つです。叔母の病院に付き添った時、私も軽いせきが長引いていると、何げなく医師に相談。念のために精密検査を受けることとなり、その日のうちに、初期の肺がんと判明しました。
普通、肺がんの初期にせきは出ないそうで、医師はこのように言ってくれました。「僕は神を信じる方ではないけれど、あなたを見ていると、『何かが教えてくれたのでは?』と思えてならない。こんな見つかり方は初めて」。神の深いご守護に、身震いする思いでした。
この出来事が、今までになく自分を見詰める機会となりました。もともとの私は、何かあると焦ってジタバタするタイプ。慌てずに「検査を受けよう」と思えたのも、落ち着いて病を受け止められたのも、神に心を守られているからです。それに、身内にはがんを患った人も多く、健康な日々は、決して当たり前ではありませんでした。何より、夫にも、家族にも、周りのみんなにも、どれほど支えられてきたか。今回の病だって、医師の心の動き一つで、大事にならずに済んだのです。
神が「あなたの仕合せは、家族や周りの方々のおかげ」と教えてくださった。そう感じて、厚い感謝の思いが、後から後から湧き上がってきました。だからこそ、「これまで以上に神の教えを実践し、私も、周りの人に愛をかけられる生き方を」と、強く思うようにもなったのです。
伝えたいのは、神と生きる喜び
手術は無事に終了し、今は、毎月の定期検診のみとなっています。先日の検診では、医師から「100点です」と言っていただきました。
あの日の気付きが、薄れることはありません。それどころか、「大切な家族や縁ある方々にも、神と生きる喜びを伝えたい」という思いが、日に日に深まっています。みんなにも、仕合せになってほしいからです。そんな私に、夫がうれしいことを言ってくれました。「あんたは気持ちが優しいけん、『お母さんの神様なら間違いない』と言ってもらえるやろ」と。その言葉に応えられるよう、愛の心で生きていきます。
真の健康は 神の心に近づくほどに味わえる
心安心感に包まれて 感謝の思いを深めるほどに 人はゆったりできる
日々心穏やかに生きられるなれば
人は誰も縁を深め 生きがい 喜び多い人生を歩んでゆける
真の健康は
神の心に近づくほどに味わえる
心安心感に包まれて
感謝の思いを深めるほどに
人はゆったりできる
日々心穏やかに生きられるなれば
人は誰も縁を深め
生きがい
喜び多い人生を歩んでゆける
『真実の光・神示 平成17年版』82ページ