No. 956

短冊に込めた息子の願い
“健康の仕組み”がそこに
(香川県NK/40代女性/果樹園農家)

「物事に動じない人」結婚前、私が夫に感じていた魅力です。その夫は、結婚したら「何を考えているか分からない人」になりました。体の弱い息子のそばで、たばこをスパスパ。何度言ってもやめてくれません。子供の前でも夫婦げんかは当たり前。ある時、息子が七夕の短冊に書いた願い事を知りました。「家族が仲良くなりますように」。心が痛みました。

病気の原因は家庭にあった

子宮頸(けい)がんが見つかった3年前。その時、開いた教会書籍に、健康になる仕組みが書いてありました。家族が仲良く、気持ちが重なっていると、心が健康でいられる。「けんかばっかりして心が不健康だったけん、体も不健康になったんや」。この気付きから私の日常は変わっていったのです。

夫の気持ちが見えてきたら…

「何でこうしてくれんの!」と剛速球の言葉を投げつけ、夫の言葉は受け取ろうともしていなかった私。「分かって!」の前に「分かる」。まずは、相手を理解しよう。初めて心からそう思ったのです。

しかし、夫は何せ口数が少ない人。その分、ふとした表情を見逃さないように。そのことを祈願していきました。ある日、私が強い言葉で責めてしまったときの、夫の悲しそうな顔…。そこに気付けた時、不思議と「ごめんね」が素直に出てきたのです。自分の心がふっと軽くなりました。

料理を作っても、これまで反応すらなかった夫。それもそのはず、私は「大人は体が成長するわけでもないし…」と、夫には心を向けず、息子寄りのメニューにしていたからです。「夫の好物を…」と濃いめの煮物や煮魚を作ってみたら、初めて「おいしい」と言ってくれました。そのひと言が、本当にうれしかったです。

夫婦の心が重なる効果

あらためて発見したのは、夫の優しさ。相変わらず少ない口数の中でも、私の体調を心配し、息子をかわいがってくれています。それを感じ取れる私になったのだと思います。

二人で農作業中、うまくいかずに慌てて相談したら、「こうでええんちゃう?」と短い答えが返ってきました。そのとおりにすると、作業がスッと進みます。やっぱり夫の魅力は、動じないところ。不思議と夫も「自分一人でやったら失敗する。2人で相談した方がうまくいく」と言って、いろいろ私の意見を聞いてくれます。

夫婦げんかが絶えなかった頃、息子は体調を崩しがちでしたが、それがめっきり減りました。私の治療も順調で、今は経過観察中。ここまで長い道のりでしたが、確かに変わった我が家です。息子が願った「仲の良い家庭」を、ずっと目指していきます。

真実の「健康」は
    実体を共有する家族の心(運命)が重なり 補い合う家庭に生(な)る
真実「健康」の真理を知って 今こそ「教え」に生きる家庭をつくる時

真実の「健康」は
  実体を共有する
    家族の心(運命)が重なり
      補い合う家庭に生(な)る
真実「健康」の真理を知って
  今こそ「教え」に生きる
        家庭をつくる時

『真実の光・神示 平成30年版』15ページ