No. 153

幾つになってもやり直せる神の教え

(青森県TK/70代女性/主婦)

30年間、百貨店に勤務してきた私は、仕事が大好きで、いつしか仕事中心の生活をしてきました。ただし、子育てだけは手を抜きませんでした。寂しい思いをさせないように我が子を抱き締め、運動会、授業参観に参加し、子供から学校の話を聞いてきたのです。

仕事と子育てに精いっぱいだった私が削ったのは、夫との心の交流、夫を思う気持ちでした。子供の話は聞くのに、夫には感情をぶつけ、「仕事もいいけど、少し家にいたら」という夫の言葉に、「何言ってるの」と言い返しました。同じ家で暮らす夫は、嫌な思いをしていたと思います。

子供のためにも、自分のためにも、大事なのは夫婦の支え合いだったのに、神の教えを学ぶまで気付けなかった私。教えから、夫婦の和こそが仕合せの基と知り、「今まで何をしてきたんだろう」とがくぜんとしました。以来、仕事中心より、まずは家庭を大切にしようと心掛けたのです。

今、私は、仕事に夢中だった年月を取り戻すように、夫と過ごす時間を大切にしています。「お父さん、ありがとう」「夕食何にしようか」たわいもない会話の中で返ってくる夫の笑顔を見て、仕合せを感じる毎日です。

無口であまり気持ちを語らない夫ですが、「いつもあんなに怖い顔でピリピリしていたのに、お母さんは変わったなあ」と言ってくれます。時々、我の強さが出てしまうこともありますが、すぐ反省して心を立て直します。

神の館へも一緒に足を運び、二人で学んでいます。夫婦仲良く暮らす姿を見て、子供も安心していると思います。いくつになってもやり直しがかなう神の教えは宝です。これからも、悔いなく歩むために教えを学び続けます。