夫の発する言葉は、ひと言ひと言が鋭く、一方的で、威力があります。「もっとよく考えて発言したら?」などとグサグサ言われ、「確かにそのとおりだな」と反省…。とはいえ、心の中では「もっと優しく言ってよ!!」と不満いっぱいでした。
傷ついているのは私だけ?
神の教えでは、仕合せの基は「和のある家庭」と学んでいます。ですから、私の願いは「夫と和のある会話がしたい」でした。そんな中で過去最大の夫婦げんかが勃発。「もう夫婦でいる意味ないじゃん!!」と、蓄積していた不満が爆発したのです。
本当は一生夫婦でいたいのに、カッとなってしまった後悔。くしくも、これが「和のある家庭」を真剣に考え直すきっかけになりました。そして、とても大事なことに気が付きました。「この人の口調は強い」そう思い込んで、私は、夫の会話を「ふーん」「そうなんだ」とバサバサと切り続けてきたのです。私と夫、言葉の勢いが違うだけで、「相手を傷つけている」という点では、全くもって同じでした。
遮らずに話を聞いてみれば、それだけで普通に、穏やかに会話ができました。そして、夫の言葉に「プラス」のひと言。「ふーん」で終わるところを、「そう思えるっていいね。すごいね」とプラスに重ねていくと、夫の言動が、輪をかけて穏やかになっていきました。休日にはごみ出しに行ってくれ、帰ってくるなり、「大きなごみ袋がたくさん捨ててあったよ。どの家もにぎやかなんだろうな。コロナ禍で家族がなかなか集まれなかっただろうから、よかったなあ」とニコニコ。その豊かな感じ方に大感動して、私もニコニコでした。
「和のある家庭」へ大前進!
「和のある会話がしたい」という願いがかない、さらに「夫婦で教えを学びたい」という夢までかないました。昨年末、夫が信者籍を置いたのです。理由は「妻が変わったから」。それを聞いた時、涙が止まりませんでした。
夫は、私の仕事の帰りが遅い日も待っていてくれて、「聞いてほしいことがたくさんあるよ」と話し始めます。そして「自分の言葉に、君が何て返してくれるかが楽しみなんだ」と言います。何十年も同じ味付けの手料理なのに、「この頃、腕を上げたな」とまで言ってくれるのです。料理が上達したのではなく、私の心が成長したのかなあと思う、きょうこの頃です。
夫の言動一つ一つに、「優しい心」を感じられること。これも私の成長です。「和のある会話」が楽しい毎日です。
「教え」を学び 「真理」に悟りを得て 心(人生)に生かせる人は皆
相手の気持ちを受け止め 正しい関わりを深めてゆける
仕合せを共有し 会話の絶えない家庭の姿が ここにある
「教え」のある家庭に 夫婦の運命は重なり
二人の会話も深まり 共鳴 共感し合う人生が始まってゆく
「教え」を学び 「真理」に悟りを得て
心(人生)に生かせる人は皆
相手の気持ちを受け止め
正しい関わりを深めてゆける
仕合せを共有し
会話の絶えない家庭の姿が
ここにある
「教え」のある家庭に
夫婦の運命は重なり
二人の会話も深まり
共鳴 共感し合う人生が
始まってゆく
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』19ページ(中略あり)