No. 853

定年後に増えた夫婦げんか
円満に過ごすためには?
(石川県NY/50代女性/パート)

夫が無事に定年退職。最終日には大きな花束を抱えて帰宅し、「職場の人にこんなに受け入れてもらっていたんだ…」と、自分のことのようにうれしかったです。その花束を写真に撮り、スマホの待ち受け画面にして眺めていたのでした。

これからは夫婦で悠々自適の暮らし。そんな夢はすぐ打ち砕かれました。夫がお酒を飲んでばかりなのです。「何やってんの! 飲み過ぎ!!」と私は怒鳴り散らし、夫は「うるさい!」と怒鳴り返し、その反動で量も増えて悪循環。こんなはずじゃなかったのに…。つらく、苦しい毎日でした。

「過ぎる心」が全ての火種

責め過ぎ、言い過ぎ、関わり過ぎ。「過ぎる心」のオンパレードだった私の心。「元気でいてほしい」という愛の心も、過ぎる心が上乗せされれば、夫を苦しめてしまうことに、神の教えから気付いたのです。

その頃、夫が体調不良に…。しかも、がんが見つかったのに、しばらく私に内緒にしていたのです。またまた湧き上がる、責める思い。でも、「一番つらいのは夫。しっかり支えよう」と切り替えられたのは大きな変化です。「私が夫に『言い過ぎた』から、萎縮して話しづらかったんだろう」と、自分を省みる心が生まれていました。

「自分の思いだけ」はNG!

「自分の思いを伝える」ことと、「自分の思いだけを伝える」ことは全く別物。私は後者。だから、「一拍置いて伝える」を意識し始めました。息子のこと、孫のこと、家のこと。あれこれ話したい思いはあっても、まず夫の話を聞くようにしたのです。

ある時、夫に「少しでも家計の足しにしたいから、仕事をしようかな?」と相談すると、「家にいて、笑っていてくれればいい」と思いがけない言葉が返ってきてビックリ。会話ってこんなに心地いいんだ…と感じた瞬間です。

夫は、前向きに治療に臨んでいます。私が作った食事に、「うまい! おいしい!」と毎回コメントをくれます。私のスマホの待ち受け画面を見せながら、「この花束の写真、宝物なんよ」と言うと、「そうか」とひと言。でも、その顔はうれしそうでもありました。私たちが望んでいた悠々自適の生活。今、ようやくスタートした思いです。

「教え」で触れ合う家庭をつくる努力をする
 家族の会話が増えて 情をかけ 互いに関わり 支え合う心(愛情)が育つ
人間は 「教え」を学び 実体を高めるほどに 「真実の愛」に生きられる
 秋の時(時代)を迎え 「人生」を振り返る時
    悔いなき日々に 光り輝く我が「人生の歩み」がつづられている

「教え」で触れ合う家庭をつくる
    努力をする
 家族の会話が増えて
    情をかけ 互いに関わり
      支え合う心(愛情)が育つ
人間は
  「教え」を学び
    実体を高めるほどに
      「真実の愛」に生きられる
 秋の時(時代)を迎え
      「人生」を振り返る時
  悔いなき日々に
    光り輝く我が「人生の歩み」が
      つづられている

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』92ページ(中略あり)