No. 120

籍だけの信者だった自分の変化

(佐賀県NY/60代男性/バス運転手)

私は、信者といっても籍だけで、教えを学んでいませんでした。それが、前立腺がんを患ったのを機に教会に出入りするようになり、学ぶ習慣が身に付いてきました。教えを実践して味わえる喜びの大きさに気付いたからです。

その一つが、妻との会話が増えたことです。私たち夫婦はほとんど会話がなく、それが悩みでもありました。でも、教えで生き方を振り返った時、妻を追い込むような冷たい言葉を掛けていた自分を猛省したのです。「愛ある心」を意識して自分から声を掛けると、妻も少しずつ答えてくれるようになってきて、うれしいです。

仕事でもうれしいことがありました。私が運転するバスを利用してくださっていた90代の夫婦を見掛けなくなり、心配していました。それだけに、しばらくしてバスでお見掛けした時、思わず「お元気な姿を見られてうれしいです。いつもすてきなご夫婦だな…と思っていたんですよ」と声を掛けたのです。二人とも喜ばれ、「いつも安全運転してくれてありがとう」と言ってくださいました。愛ある心の大切さをあらためて感じました。

気持ちが安定しているからか、がんの治療も順調です。周りの人が「どがんね」と気に掛け、励ましてくれ、ありがたく思っています。

私の今の目標は、家族や周りから信頼される自分になること。一日一日教えに重なった生き方を積み上げていきたいと思います。