No. 639

「責める心」が消える奇跡
離婚して深まった親子の絆
(岩手県YH/50代女性/常勤講師)

「離婚してほしい」。突然、夫に切り出されました。別の女性との間に子供ができたと言うのです。当時、一人息子は中1。どうして? 私たちいい夫婦なのに…。どれほど泣いても、すがっても、夫の心はもう、私に向くことはありませんでした。

「良い母」を目指す前に…

夫は出ていきました。何をしても心は癒えません。その心が流れだしたのは、神示に触れ始めてからです。認めたくなかった「自分の姿」が見えてきたのです。

外向的な私は、保護者会や子供のサークルの立ち上げに夢中。「良い母」になる努力はしても、「良い妻」ではありませんでした。自分を内省できた時、「夫は寂しかったのかも…」と感じ、責める感情から受け止める思いに変わっていったのです。後悔もありましたが、今からできるのは、「息子に良い生き方を見せていくこと」。祈願を重ねる中で、心は上向きになりました。

今からできることに目を向けて

親権は夫が持ちながらも、休日には、息子が私の所に泊まりに来るようになりました。以前の自分を反省し、「食事は、おいしく、楽しく、健やかに」をモットーに、親子の会話をたくさん楽しみました。

息子は、受験や就職のことなど、いろいろ話してくれました。それから、生まれてきた弟のことも。私の立場でできることは少なくても、全部受け止めたいと思い、一生懸命耳を傾けました。そんな私たち親子の交流は、13年たった今も続いています。

息子は、夫のことを「昔は厳しかったけど、いつもかわいがってくれたと思う」と言います。私にも、「絶対に見放さずに見守ってくれてありがとう」と感謝してくれます。息子は、「人の愛情を感じられる子」に育っていました。離婚したけれど、神の教えがあったから、家族で過ごした日々が無駄にならなかったのだな…と感じています。

受け継がれていく親の生き方

先日、当時の学びのノートを開いたら、神示がたくさんつづられていました。未熟な私でしたが、その時なりの精いっぱいで、必死に学んで、真剣に神を求めていたことが分かりました。そうして今、私の心に残っているのは、「楽しかった家族の思い出」だけ…。もし、神の教えを知らなければ、恨みつらみでいっぱいで、こんな穏やかな日常はなかったでしょう。神の力で心を変えていただいたと確信しています。

社会人4年目になった息子が、こんなことを言ってくれました。「母さんは、いつも仕事を楽しそうにしてるし、人に恵まれてるよね。僕も母さんに似て、上司にかわいがってもらえてるんだ」と。

「良い生き方を見せること」。一緒に住んでいても、いなくても、心のつながりで実現できた思いです。今は、娘の立場で、高齢の両親を支えることにも努めています。温かく、優しく、穏やかに…がモットーです。私が生まれたこの家庭を大切に、きょうだいや身内が集まれる、居心地の良い場所にしていきたいと思います。

神示で確認 「喜び」の仕組み

親と子は 共に「心の道」を歩み 共に別れを迎え 縁を深めてゆくもの(存在)
出会いを思い 互いの心に残るもの(力)が「真実の愛」
 「教え」のある家庭に 人は真実の愛を知り 我が「心の道」に良き因を残す人が育つ
親の思いが我が子の心に届いて 我が子は 神の手の中 「道」の真理に生きてゆく

『真実の光・神示 平成30年版』100ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

親と子は 共に「心の道」を歩み
  共に別れを迎え
    縁を深めてゆくもの(存在)
出会いを思い
  互いの心に残るもの(力)が
    「真実の愛」
 「教え」のある家庭に
  人は真実の愛を知り
    我が「心の道」に
      良き因を残す人が育つ
親の思いが我が子の心に届いて
  我が子は 神の手の中
    「道」の真理に生きてゆく

『真実の光・神示 平成30年版』100ページ(中略あり)