No. 640

「お母さんのせい!」を
乗り越えて得られた仕合せ
(神奈川県TA/60代女性/主婦)

夫と離婚し、難病を持つ一人娘を、必死に育て上げました。その娘が嫁いで安心したのもつかの間、私と同じ道をたどって離婚。再び母子二人の生活に戻ったのです。

教えを実践できていない苦しさ

ずっと仕事、仕事だった私は、気付いた時には、娘との会話は随分減っていました。病気に離婚、思うように人生が運ばない娘は、行き場のない感情をぶつけてきます。「全部お母さんのせい! 私はお母さんの1000倍つらかったんだから!」。ごめんね、ごめんねと謝りながら、情けなくて泣けました。どうしたらいいのか分からず、勉強会で「家族、家族」と言われるたびに、苦しくてたまりませんでした。

ある時、神の教えにあった「心素直に」の言葉が心に残りました。そうか! 「教えに生きられていない」と卑屈にならずに、どんなことでも素直に実践してみようと思ったのです。そこで手にした「救世ロードBook」。これならできると思いました。

「家族の好きなものを5つ言えるようになる」という項目にドキッとしました。娘の口癖は、「私は母の手料理じゃなくて、コンビニ食で育ったから」。私は、娘の好きな食べ物すら分からなかったのです。

足りなかった母の愛を今こそ

まずは、娘を丸ごと母心で受け止めようと決めました。そうできるように祈願し、どんな話も一つ一つ最後まで聞きました。「私、いつも頑張ってきたよ。だからもっと褒めてほしかった!」「小さい頃は家で独りぼっちでさ。どれだけ寂しかったか分かる?」。そう思っていたんだと初めて気付きました。娘は、私の愛をずっと求めていたのです。「寂しい思いをさせてごめんね」とありのままの思いを伝えると、娘は「そうだよ!」と言いました。でも、その後から笑顔を見せるようになったのです。

苦手な料理にも挑戦。一回一回神に祈願しながら…です。チーズ料理、パスタ、海鮮丼…。娘の好物が分かりました。「ぜーんぶおいしかったよ!」と子供のように喜ぶ娘。どこの家にもある当たり前の食卓風景が、我が家にはなかったのです。今度は、娘が野菜カレーを作ってくれました。一生忘れられない、格別の味でした。

私と娘を包んでくださる神の愛

「お母さんは頑張ってきたんだから、これから私が頑張るね!」。娘はそう言って、仕事に励んでいます。病も完治に近い状態で、以前より長い時間働けるようになりました。おいしい食べ物があると、「半分こね!」と言いながら、いつもいつも大きい方をくれ、一緒に出掛けた帰りには、「また二人で来ようね!」と言ってくれます。ずっと「ごめんね」ばかりだった私の心が救われていきました。

神が「難しくないよ。やってごらん」と後押ししてくださったから、今の仕合せがあります。ささやかな日常に感謝が込み上げて、大きな喜びを頂いている毎日です。

神示で確認 「喜び」の仕組み

親子の縁 深めゆくは 豊かな心 愛情である
 互いに信じ 頼り 支え合う心育まずして 豊かな心は芽吹かない
今こそ 神の教えを我が家に生かす時
 一言「真理」悟れしときに 皆は心底仕合せ味わえる

『真実の光・神示 平成19年版』43ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

親子の縁 深めゆくは
    豊かな心 愛情である
 互いに信じ 頼り
    支え合う心育まずして
      豊かな心は芽吹かない
今こそ 神の教えを我が家に生かす時
 一言「真理」悟れしときに
    皆は心底仕合せ味わえる

『真実の光・神示 平成19年版』43ページ(中略あり)