No. 600

鬼のチーフの目にも涙
苦手意識を克服できた経験
(静岡県HM/60代女性/主婦)

とある会社の社員食堂でパートをしてきましたが、とにかく男性チーフとの関係がネックでした。盛り付けや食器の洗い方など、みんなに細かく指摘するのです。「何やってんだ!」などと鬼のような形相で言われ、「一生懸命やってるのに。何でこの年になって、こんなに叱られなきゃいけないの?」と不満がてんこ盛り。「いつ辞めよう、いつ辞めよう」と思っていました。

学んで気付いた悩みの原因

昨年、コロナが流行し始めた頃です。潮時と思い、「自分は年寄りで感染が怖いし、体もきついので」と退職を申し出ました。すると、チーフから「せっかく覚えたのにもったいない。少し休みをあげるから考えてきて」と言われたのです。

「辞めるべきか、続けるべきか」心はそのはざまで揺れに揺れました。立ち戻ったのは神の教え。そして気付いたのです。「自分はパートだから」この思いが私を苦しめていたことに! 「パートだからいつ辞めてもいい」という中途半端さ。「パートの身で頑張ってるんだから、もっと認めてほしい」とチーフを責める心。苦しみのタネを自分で生み出していたのです。

見えなかったものが次々見えて

休み明けに出勤すると、チーフの第一声は「体は大丈夫か?」でした。心に染みました。言葉は荒いけれど、本当は優しい人なのかも…。前の私には見えていなかった人の心が、見えるようになっていたのです。

いろいろと細かいのも、上司としての責任感から。「私の方が主婦目線で甘かった…」そう感じると、「辞めたい」という気持ちが、「チーフの思いに応えたい」に変わりました。自分の役割をこなすのはもちろん、チーフが次に何をやろうとしているかを感じ取り、周りを見てフォローするなど、プラスアルファの仕事に努めたのです。

任せてもらうことも増え、だんだん仕事の全体像も見えてきました。「私、前はこんな簡単なことができていなかったんだ。叱られて当然だったな…」と感じたのです。

厳しさの奥の人情に触れ…

鬼のチーフだったのがうそのよう。帰り際には「ゆっくり休めよ」「気を付けて」と、優しく声を掛けてくれるようになりました。これにはパート仲間もビックリ。チーフと冗談が言い合えるほど、円満な関係になっていきました。

先日、社員食堂の閉鎖に伴い、会社側が、パートの私たちのために、慰労会を開いてくださいました。その時、チーフが男泣きしながら、「パートの皆さんがいたから、やってこられました」と言ってくださったのです。まさかこんな言葉を頂けるなんて…。驚くやら、感動するやらで「辞めなくてよかった」と心から思いました。

神の教えで「そうだ、これだ!」と気付いた瞬間から、全てがガラッと変わっていきました。素晴らしい体験をさせていただいたことに感謝です。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「真理」に悟り得て 道(人生)ゆく人の姿は 輝いている
 今なすべき我が「任(立場)」が見えている
 相手の立場を受け止め 敬い 心(気持ち)重ねて生きんとする
 心明るく 楽しい「人生」 手にする姿(生き方)が ここにある
奉仕の「真理」 悟りて「人生」歩む我を目指せよ
 自然と心にゆとりが生まれ 態度が変わってゆく
 多くの出会いを生かし 愛される我を意識するべし

『真実の光・神示 平成24年版』30ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

「真理」に悟り得て
    道(人生)ゆく人の姿は
      輝いている
 今なすべき
  我が「任(立場)」が見えている
 相手の立場を受け止め 敬い
  心(気持ち)重ねて生きんとする
 心明るく 楽しい「人生」
    手にする姿(生き方)が
      ここにある
奉仕の「真理」
  悟りて「人生」歩む我を目指せよ
 自然と心にゆとりが生まれ
    態度が変わってゆく
 多くの出会いを生かし
    愛される我を意識するべし

『真実の光・神示 平成24年版』30ページ(中略あり)