どうしても苦手な同僚がいました。何をやっても批判され、理不尽な扱いを受けるのです。同僚のせいで、私の仕事がスムーズに進まず、上司の信頼まで失ってしまい、最悪な状況でした。
「何のために働くのか?」原点に戻りました。私の仕事は自動車修理。「お客さまに安心して車に乗っていただくため」に働いているのに、同僚の態度に振り回されて、根本の心が抜け落ちていたのです。神の教えでも、「仕事は奉仕心。人に役立つ気持ちを忘れずに」と教わっていたのに、上っ面の学びだったことにがくぜんとしました。
原点に戻って得られた気付き
考えてみれば、私は休日出勤もいとわず、仕事に打ち込んできました。何のため? 「評価してもらうため」。自分の仕事をしっかりしているのだからと、周りに相談も報告もしていませんでした。妻に「仕事は一人でやるものじゃないから、ちゃんと話した方がいいよ」と言われましたが、聞く耳を持たず、私は「私のため」に仕事をしていたのです。仕事がうまくいかなくなったのは、「同僚のせい」ではなく、「私自身の間違った生き方の蓄積」だったと目が覚めました。
お客さまにも、一緒に働く仲間にも奉仕心が持てるように、神に真剣に願いました。そして、「自分から声を掛ける」という、不得手なことを克服する努力をしました。「遅れている作業は、この日に出勤して間に合わせます」「○日までに仕上げます」などと小まめに報告していったのです。少しずつ仕事がスムーズに運び始め、周りからも認めていただくようになり、悩みが解決していきました。
確実に前進している自分の心
「あなたにお願いしてよかった」というお客さまの言葉。もちろん前もうれしかったですが、その度合いが以前とは比べものになりません。自分にしか向いていなかった心を、ほんの少し周りに向けていくだけで、やりがいが何倍にも増しているのです。
しばらくして、部署異動になりました。昔の私であれば、最低限のコミュニケーションしかしなかったでしょうが、今回は違いました。みんなの息抜きになればと、共用スペースにチョコレートを置いてみたのです。それが殊の外好評で、今はみんながこぞって補充しています。「大変! チョコが溶けそう!」「OK! すぐ冷蔵庫に入れよう」こんな会話で心がほっこりしている自分に驚きます。
最近、自分の口から「ありがとう」が出る回数が増えたと感じます。言わなければ…ではなく、心が自然と「ありがたいな」と感じているのです。一歩一歩、成長していることをうれしく思う毎日です。
神示で確認 「喜び」の仕組み
姿 形の豊かさ求める前に 「縁」を深めて生きる我とならん
この「思い」深まるなれば 自然と働く意欲も芽吹いてゆく
真の意欲は 縁ある人の心も豊かにするゆえ
時流れても 「生きる」楽しさ 出会い通して味わえる
「仕事の真理」悟れし者であれ
『真実の光・神示 平成20年版』154ページ
神示で確認 「喜び」の仕組み
姿 形の豊かさ求める前に
「縁」を深めて生きる我とならん
この「思い」深まるなれば
自然と働く意欲も芽吹いてゆく
真の意欲は
縁ある人の心も豊かにするゆえ
時流れても
「生きる」楽しさ
出会い通して味わえる
「仕事の真理」悟れし者であれ
『真実の光・神示 平成20年版』154ページ