No. 579

学びはリピートが大切!
少しの勇気で変わった毎日
(岩手県ZY/70代男性/無職)

まぐろ漁船の船長として、世界中を航海してきました。一度出れば1、2年は海の上で、生きて戻れたら「御の字」。何十年もこの生活で、家のことは妻に任せっきりでした。定年退職しても、それは変わらないまま。勉強会で「家族の会話が大切」と学びましたが、「ずっと家にいなかったし、口下手だから」と心の中で言い訳していました。

転機は、近くに偉光会館が開所したこと。「時々」だった学びが、「何度も」に変わったのです。そして気付きました。会話が少ないのは、船に乗っていたせいではなかったことに。船の上で好きなように生きてきて、いつの間にか「苦手なことはやらない」生き方が染み付いていたのです。

神に願い、気持ちを上向きに

ある日、妻が転んで大腿骨を骨折し、入院してしまいました。今こそ生き方を変える時! 妻はとても心配性です。だからこそ、安心して治療に専念できるよう、心を支えようと思ったのです。「温かく関わっていけるように…」と神に願いました。

できることはたくさんありました。とにかく会話。見舞うのはもちろんですが、近所の方にたらの芽を頂いたことを電話で報告すると、それだけで喜んでいました。天ぷらのレシピまで教えてくれ、「息子とおいしく食べたよ」と伝えると、これまた大喜びしていました。「家族の会話」は仰々しいものでなく、簡単なことだったのです。

もう一つ気付いたことがあります。妻がいない家は、とてつもなく寂しいのです。私が船にいる間、妻はずっとこんな思いをしていたのか…。一人で頑張ってくれていたことに、より一層感謝が深まりました。

ようやく取り戻せた妻との時間

術後の経過は順調で、医師も驚くほど早く退院できました。もちろん今も、思いを言葉にして伝えることを大切にしています。リハビリ中の妻が作ってくれた、ほかほかのご飯。感謝して食べるだけでなく、「ああ、最高においしかった!」と伝え、漁の手伝いで早朝に家を出るときは、「気を付けて行ってくるね」と手紙を書きます。そんな私に、妻が「お父さん、頼りにしているよ。元気でいてね」と言ってくれます。心がくすぐったいですが、うれしいです。

神の教えと少しの勇気で、毎日を変えられたこと。これまで持てなかった妻との時間を、穏やかに取り戻せていることに、感謝しています。

神示で確認 「喜び」の仕組み

家族で教えを学び 互いに家庭で教えを生かすなら
    自然と会話が深まり 相手を思う心が芽吹き始める
 家庭で体験し 身に付けた愛こそ 真実「人たる人の心」の芯となる
 真の会話のある家庭に 人間は
    「真実の愛」を感じ 受け止め 社会を「正道」へと導く人へと成長してゆく

『真実の光・神示 平成29年版』36ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

家族で教えを学び
  互いに家庭で教えを生かすなら
    自然と会話が深まり
     相手を思う心が芽吹き始める
 家庭で体験し 身に付けた愛こそ
  真実「人たる人の心」の芯となる
 真の会話のある家庭に 人間は
  「真実の愛」を感じ 受け止め
    社会を「正道」へと
      導く人へと成長してゆく

『真実の光・神示 平成29年版』36ページ