(千葉県MH/60代女性/主婦)
家事と仕事の傍ら、同居する姑の介護が始まり、ゆとりのない毎日を送っていました。そんな時、私以上に大変な介護をしながら、常に笑顔でゆったりしている方と出会い、その姿に引かれて信者となりました。教会に足を運ぶと心が落ち着き、「何か違う」と感じたものの、進んで学ぶことのないまま、2年が過ぎました。
それが、ことしに入って「真剣に学んでみよう」と思い立ち、時間をつくって勉強会に出席するようにしたのです。次第に、難しく感じていた教えが心に入ってきて、感情的になってしまう原因が見えてきました。「姑だから我慢して…」「夫は怒ると怖いから…」と気持ちにふたをして、耐えきれなくなって爆発していたのです。たわいないことも家族に語る会話の大切さを学び、自分から思いを語るように心掛けました。
すると、自分の心に大きな変化を感じました。義母が「かわいい」と思えたのです。おむつを替えるにも、「気持ち悪かったね」と笑顔で声を掛けていました。姑からも、「悪いね」「ありがとう」と笑顔が返り、自然と嫁姑の垣根が取れていったのです。今では、義母から「いないと困るよ」と頼られることを、心地よく感じるようになりました。
不思議なことに、仕事優先で介護など全くしなかった夫が、自分から母親の世話を始めました。また、嫁いだ娘に、遠慮せず、気楽に応援を求めることができ、一人で抱え込まなくなりました。最近では、家の中に「ありがとう」の言葉が飛び交っています。