昨年のことです。息子が突然、離婚して家に帰ってきました。何が起きたの? 何でこんなことに? 以前の私なら、根掘り葉掘り問い詰めていたと思います。しかし、今回は心にブレーキがかかりました。
実は、私と夫は一度離婚した仲。我が子も、同じ実体を受け継いでいるとハッとしたのです。夫と話し合い、「きっと息子も、どうにもならない思いで帰ってきたはず…。傷ついた心を温かく包み込んであげよう」と決めました。
「夫婦二人」で教えを実践!
思えば「父も直球、母も直球」で子供に関わってきた私たち夫婦。ダブルで「それは駄目!」と、雷を落としていたのです。神の教えで「夫婦の姿で子供は変わる」と学び、「温かいおふくろ」を目指してみようと、とことんまで夫婦二人で話し合いました。
息子は、夫と同じ職人として働いています。どんなに帰りが遅くても、ほかほかのご飯を準備し、帰ってきたら「きょうはどうだった?」とたくさん話を聞きました。夫は夫で、「困ったときは俺に頼れよ!」と声を掛けています。強い口調で接しているときもありましたが、後で「お父さんは、言葉は荒いけど、本心はこう思ってると思うよ」「あなたの帰りをずっと待ってたんだよ」とフォロー。確実に、温かい雰囲気に変わっていく手応えがありました。
どんどん広がる心の器
昔は、実りの集いで学んでいた息子ですが、いつしか心を離し、何か言うと「また神様の話かよ!」と怒るようになっていました。でも、ある日、思い切って勉強会に誘うと、すんなり「行くよ」と言うのです。出席後は、「俺、痛い目に遭ったからいろいろ分かったよ!」と興奮気味に話してくれました。それからは、自分で学びに行くようになり、この一年で本当に変わりました。夫にアドバイスをもらいながら仕事に励み、遠い現場でも役に立ちたいからと朝早く出掛け、「疲れたあ!」と言いながら、ニコニコ帰ってくるのです。
息子は言います。「前とは気持ちが全然違うんだ。今さ、人に恵まれててたくさん助けてもらってる。見ててくれよ。俺、頑張るからさ!」と。親から見ても随分優しくなり、夫のことを「60過ぎて働いててすごいよな」といたわっています。私の肩を「細えなー」と言いながらモミモミしてくれ、「骨、折れちゃうよ」と笑って返すやりとりが仕合せです。
息子が見ていた親の背中
さらに、こんなことまで言うのです。「いつも母さんが言ってること、少し分かってきたよ。『心の道をつなぐ』。父さんと母さんが俺たちのために頑張ってくれて、ほんと感謝だよ。長生きしてくれよな!」。え? ええ? 息子の優しさに泣かされました。きっと私も、夫も変わったのです。
神の教えがなければ、この家族、この家はありません。大奇跡です。この仕合せを子供、孫へとつなげていきたいです。
神示で確認 「喜び」の仕組み
――仕合せの基は 和のある家庭――
家族それぞれ あるべき「心の姿」 学び深めて 教えで生きる
自然と 家族の心重なり合って 「愛」と「信頼」と「期待」の心が共鳴してゆく
時流れ 家庭の姿も変化してゆく
なれど 家族の心 共に重なり 深まり 「心の道」に生き続けてゆく
これぞ 真実「和のある家」の姿と申す
『真実の光・神示 平成20年版』102ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
――仕合せの基は 和のある家庭――
家族それぞれ あるべき「心の姿」
学び深めて 教えで生きる
自然と 家族の心重なり合って
「愛」と「信頼」と「期待」の
心が共鳴してゆく
時流れ 家庭の姿も変化してゆく
なれど 家族の心
共に重なり 深まり
「心の道」に生き続けてゆく
これぞ 真実「和のある家」の姿と申す
『真実の光・神示 平成20年版』102ページ(中略あり)