No. 535

この子の母親でよかった!
やっと本当の親子に
(茨城県FI/70代女性/主婦)

私は、外向的でサバサバタイプ。一方、長男は内向的で私とは正反対です。仕事で挫折しては、家出を繰り返していました。それでも最近は落ち着いていて、仕事も頑張っていた矢先のこと。家での何げない会話から、息子が大爆発。「どんなに正しいことを言っても、いつも俺が悪者にされる!」と怒鳴られたのです。ショックで、すっかり落ち込んでしまいました。

ストンと落ちた心の詰まり

自分の糖尿病、亡き夫の介護…。これまで数々の出来事を神と乗り越えてきました。これほど大きく救われていながら、なぜまたこんな目に遭うのか…。神の教えで、生き方を振り返りました。

息子に仕事の相談をされた時、「こうするべき。これが正しいんだから」と諭していた私。それでいて、息子に強く反発されると、心を閉ざしてしまいます。「自分が正しい」と言い張るところも、すぐに殻に閉じこもるところも、息子と同じ。私たち親子は「正反対」ではなく、むしろ似た者同士だったのです。そこに気付けただけで、心の詰まりがストンと落ちました。

大切なのは自分の関わり方

息子には、「母親に話しても分かってもらえない」というジレンマがあるはず。仲直りするには、「自分から心を開く」これが私の課題と、胸に強く刻みました。

まずは、息子の話をよく聞くことから。思わず「それは駄目よ」と言いそうになってもいったんのみ込み、「つらかったよね」「言ってることは分かるよ」などと、先に息子の気持ちを“受け止める”ことを意識したのです。それだけでイライラ、カリカリしていた息子の感情が収まっていく…、心の世界の不思議さを味わいました。しかも、これまでになかった、たわいない会話までしてくれるようになったのです。「息子も心を開いてくれている」と実感しました。

見えてきた長男の優しさ

最近は、家事をしてくれたり、花見や温泉に誘ってくれたり。その優しさがうれしくて、素直に甘えています。ありがたいことに次男まで何かと私を気遣ってくれ、長男と二人で私を取り合うほど。親冥利に尽きる思いです。

先日、長男がこんな話をしてくれました。職場では高齢化が進み、機械が苦手な人が多いとのこと。そこで、機械が得意な息子が率先して教えたところ、大変喜ばれたそうです。息子なりに、皆さんのお役に立っていることを誇らしく思いました。

自分が変わるチャンス

生まれ持った実体から来る性格は、変わらなくても修正できる、と神の教えにありました。無駄なことは何もない。今回の出来事も、自分の生き方を見詰め、修正するチャンスだったのです。心がつながる本当の親子になれて、「この子の母親でよかった」と、心から長男に感謝しています。

神示で確認 「喜び」の仕組み

人間の正体は魂 その魂が休まる場として 家庭がある
「運命」に重なる人生を手にするために
    「真理」を我が家に生かし 思い重なる家(環境)を大切にされよ
 ただ会話を楽しみ 互いに「思い」を交流すればよろしい
 気持ちの共有が共感を呼び 自然と和心育つ家庭となってゆく

『真実の光・神示 平成26年版』103ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

人間の正体は魂
  その魂が休まる場として
    家庭がある
「運命」に重なる人生を手にするために
  「真理」を我が家に生かし
    思い重なる家(環境)を
      大切にされよ
 ただ会話を楽しみ
  互いに「思い」を
    交流すればよろしい
 気持ちの共有が共感を呼び
  自然と和心育つ家庭となってゆく

『真実の光・神示 平成26年版』103ページ(中略あり)