67年ぶりにかなった弟との再会

(東京都MK/70代男性/無職)

私の弟は幼い頃に養子に出され、それ以来、会っていませんでした。それでも血のつながった大切な弟を、いつも心の片隅で思い続けていたのです。

母が亡くなったのを機に、相続のこともあって弟を探し出し、67年ぶりに再会を果たせました。養子先では裕福な暮らしをしていると聞いていましたが、実際は学校に通えないほど大変な生活だったと初めて知りました。数々の苦労を乗り越えてきた話を聞き、胸が詰まる思いでした。弟に仕合せになってほしいと、姉と共にきょうだいの縁を深めました。

ことし、弟が70歳の節目を迎えたこともあり、お祝いができればと、長寿の祝いの儀式に誘ってみました。すると、快諾してくれ、弟の妻も一緒に参列がかなったのです。儀式の中で人生を振り返り、込み上げる思いがあったのか、ずっと涙を流していた弟夫婦。互いへの感謝も伝え合い、心温まる感動のひとときでした。

一緒に参拝もでき、仏へのご挨拶を終えた後、弟の妻が笑顔で話してくれました。「やっと義理の母に会えた気がします」と。相続を機に、こんなにもきょうだいの縁が深まり、亡き母も喜んでいると思います。

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