No. 396

「無口な夫」が変わった!
気持ちが通う会話のコツ
(石川県TY/50代女性/主婦)

夫は口数が少なく、会話といっても私が一方的に話すばかり。でも、無口だからしょうがないと思っていました。

夫の思いを聞いてみると…

そんな中、母の認知症が進み、家族で話し合って施設に入居する方向に決めました。県外に住む姉からは、「あなたたち夫婦の家の近くにある施設だと安心」と言われ、ケアマネさんと探し始めましたが、なかなか見つかりません。

そんな時、「今こそ夫婦の会話の実践!」と、神の教えが頭をよぎりました。私の思いを一方的に話すのではなく、夫の気持ちを聞いてみようと思ったのです。

夫は、「大切なお母さんだから、後悔しないようにしてあげて」と言ってくれました。夫の温かさに触れ、その言葉を心の支えに、母のために頑張ろうと、前向きになれたのです。

優しさのキャッチボールが

ちょうど家から一番近い施設に、一人分空きがあり、入居が決まりました。たくさんサポートしてくれた夫に、「普段は恥ずかしくて言えなかったけど、本当にありがとう。頼りにしているよ」と、素直に感謝を伝えました。夫からの返事はなかったものの、照れくさそうな表情でした。

その後、ペットの犬が粗相をした時のこと。いつもは「犬!粗相!」と投げやりに言う夫が、「粗相しているよ」と、優しく教えてくれました。それがとてもうれしく、夫と一緒にいられる喜びが増した思いでした。

「長生きしても、お互いが元気じゃないと悲しいよね」と言った私に、夫は「そうだな」とひと言。しばらくして、私が「腰が痛いなー」と独り言をつぶやくと、「こんなストレッチがいいらしい。元気で長生きしないとな」と言ってくれたのです。自分の表現次第で、夫がこんなに優しい言葉を掛けてくれるなんて、夢にも思いませんでした。同時に、これまで一方的に話すだけで、感謝の思いや温かい言葉を伝えきれていなかった自分を、心から反省しました。

神の教えの実践は、自分の言葉、態度から。夫婦の会話をもっと楽しんで、二人仲良く、元気に長生きしたいと思います。