No. 1843

頼れない夫に不満の年月
夫婦の時間が宝物に…

(新潟県YS/70代女性/印刷店勤務) 

神示教会に籍を置いたのは、子供の不登校がきっかけでした。息子が学校に行けるように…、夫に家のことを考えてほしい…。当時は、相手が変わってくれることを願っての祈願ばかり。求める思いの強さから、責めるような言葉や態度を取ってもいました。それでも、夫婦で胸の内を話し合うことはなく、何事も相談せずに決め、後から報告するだけ。夫にしてみれば、存在を無視され、相当居心地の悪い家庭だったと思います。 

思いどおりにならないと、瞬間湯沸かし器のようにカーッとなって、相手に感情をぶつけてしまう。気持ちが静まると、大きな声を出したことに落ち込む。「もっと穏やかに触れたいのに…、どうして、こうなってしまうんだろう」。自分でどうすることもできないこの感情が恨めしく、情けなく、自身を責め続けていました。 

求めてばかりの自分に気付いて

そんな中、神の教えで、「相手の思いをまず聞くこと」と学び、考えをわーっと、先に言いたいのが自分なんだと気付いたのです。そういえば以前、「おまえは、俺の考えをいつもはね返す」と言われたことを思い出しました。夫はじっくり考えて答えを出す人。私はすぐに答えを出したい人。相手にも即答を求め、イライラ、ブスッ。夫は、どれほど気分が悪かったか知れません。「何とか変わりたい」一心で学び続けていったところ、“生き方を修正する祈願が必要と知ったのです。 

祈願の繰り返しで確実に前進!

以来、心にゆとりが持てるように、落ち着いて、穏やかな声を掛けられる自分に…と祈願。しばらくたったある日、夫の言葉が聞き取れないだけでイラッ。「何で、一度で聞こえるようにしゃべらないの!?」と、文句が喉まで出かかっている自分にハッとしました。「この感情のままでは、きつい言い方になってしまう」。すぐに祈願し、深呼吸。「ちょっと聞こえなかった。何か用?」。尋ねてみると、「テレビに突っ込みを入れただけ。独り言」との返事。「そうなんだ。私に言ったのかと思って、聞いてみたんだあ」。その瞬間、「穏やかに言えた!」「自分の思いを話す前に、夫の気持ちを聞けた!」と、うれしさが込み上げました。それだけでなく、細かいところを気にし過ぎる性格にも気付け、「ゆったり受け止める」ことが、次の目標になりました。 

生き方を変えられた最高の喜び

徐々に穏やかな日が続くようになったものの、ついとげのある言い方になってしまうことも。「このぐらいはしょうがない」と自分に甘くなっていましたが、夫に指摘され、素直に反省。それだけでなく、夫のおかげでまた一つ気付けたと、感謝まで湧いたのです。「そうだね。イラつくことがあるね」。以前は、決して言えなかった言葉です。また一歩、前に進めました。 

いつからか、何事も夫に声を掛け、夫婦で話し合って決めるように。家電を買うにも相談し、一緒に店を訪ねます。夫も、面倒がらずに付き合ってくれるのです。私自身、相手を責めることがなくなりました。家庭の雰囲気が格段に和み、生き方を修正できていることが、本当にうれしいです。 

息子も今では社会人。朝早くから夜遅くまで、愚痴をこぼすこともなく、真面目に頑張っています。「自由に使って」と生活費まで。私たちを気遣ってくれる優しさに、胸がいっぱいになります。 

生ある“今”を大切に

結婚して46年。ここまで来るのに長い時間がかかりましたが、夫婦で思いを語り合いながら暮らせる日々に、大きく救われていることを実感せずにはいられません。家族とは、お互いが生きている今しか会話できない。そう思うと、一緒に過ごせる時間は掛け替えのない宝物。一瞬一瞬を大切に、縁を深め、悔いのない人生にしていきます。 

有限の命(人生)を
 夫婦で支え 補い合う
 「歩み」を貴(たっと)ぶ二人であれ
 夫婦仲良く
  互いの運命を重ねて歩む姿に
         家族の心は安定し
   家族それぞれの運命は磨かれ
        実体は高められてゆく
 「心の道」に良き因を残し
    栄える家庭の姿が ここにある

(令和2年7月5日〈中略あり〉)