No. 366

コロナ禍に味わう仕合せ
「誠実」を心の軸に据えて
(横浜市TI/60代男性/自営業)

父の開業した鉄工所を受け継いで15年。良い得意先に恵まれてきましたが、コロナ禍で仕事が激減し、経営の危機を迎えています。その状況に、私は、「誠実が一番」を信念として向き合っています。

利益だけではない大切なもの

若い頃は、とにかく早く仕事をこなせば、その分もうかると信じていました。ところが、バブルがはじけて、気が付いたら借金だらけ。あんなに一生懸命やっていたのに何だったのか…。自分の人生を本当に支えてくれるものを知りたくて、神の教えを学びました。

そこで気付いたのは、人とのつながりの大切さでした。それ以来、ただ急いで利益を出すよりも、お客さまの話にじっくり耳を傾け、積み上げてきたノウハウで、できる限り要望に応えています。他社が嫌がるような難しい加工も、どうしたら実現できるかという気持ちで接してきました。

最近、取引先の人たちが、「いつも良い品物を製作してくれてありがとう。また仕事出すから」と声を掛けてくださいます。そのひと言に、「何とかやっていけるかも」と希望が持てます。できることを気持ちよく、精いっぱい取り組んできた中で、皆さまに頼っていただき、感謝しかありません。

現実を受け止める大きな心を

時に先行きの不安がよぎることもありますが、神の教えが何よりの支えです。神示に目を通すと、見る見る心が安定して、現実を受け止められるのです。「今できることを前向きに、真面目にやっていこう」と、やる気が湧いてきます。

もし、神示も、神に心を語る環境も知らなかったなら、「仕事がなくなったらどうなるのだろう」と、不安にのみ込まれて、精神的に参っていたでしょう。こんなにも心が穏やかでいられることが奇跡。「仕合せとはこういうものなのか!」と叫びたいくらいです。

長年の経験に気付きを深めて

神の教えを学んで反省し、また学ぶ。これだけは、昔から繰り返してきました。

何十年も仕事をしてきて、何でこんなことを…と思うこともありました。しかし、思い返せば、全ての経験に気付きがあって、ありがたいと感謝できるのです。

「今が仕合せ」という思いを持ち続けられるように、一つ一つの仕事に誠実に向き合って、力強く生き抜いていきます。