No. 333

教えで取り戻した信頼関係
納期寸前、起死回生の成果
(栃木県MI/40代男性/デザイン会社経営)

ことし、我が社は、大規模なプロジェクトを請け負いました。ところが、海外のスタッフも参加し、開発グループが多岐にわたっていた影響で、徐々にスケジュールが滞るように。納期が迫ってくると、互いの落ち度を責め合い、延滞の責任転嫁が始まってしまいました。

会社存亡の危機に決意を深め

もし、納品できなければ、会社の存続に関わります。プロジェクトリーダーだった私は、この状況を変えるには、自分から動くしかないと決意しました。教えに立ち返ってみると、神が説かれる仕事の真理は、「奉仕の心」。「人や物の心を大切に、できることに惜しみなく取り組む」これを神に願いました。

そこで気付いたのは、全体の雰囲気にのまれていた自分の心です。「できない」と言われると、「そんなはずはない。こうすればできる」と論理で応戦して、相手を追い込んでいたことを反省しました。

スタッフにも謝り、「お互いにできることを生かし合いましょう。できない部分は一緒に考えます」と、伝えました。そして、常に「共に取り組む」意思表示をして、精いっぱい関わっていったのです。できたことには「よかったです!」、やってもらえれば「ありがとうございます!」の声も忘れずに掛けました。

前向きな心へみんなが変わり

風向きが変わったのはここからでした。今まで、「それは分かりません」「それはできません」の一点張りだった人からも、「正直この部分は難しいですが、これならどうでしょう?」と、前向きな話が出るようになったのです。少しずつ信頼関係が戻り、一緒にゴールを目指す心が持ててきました。

そんな中、新型コロナウイルスの影響によるロックダウンで、海外のスタッフは仕事ができなくなりました。

この瞬間、予定どおりの納品を諦める人も出てきましたが、私は、経験がなくても、できることをやろうと提案しました。やり方を調査し、仲間と夜な夜な進め、ついに期日どおりの納品がかなったのです。

お客さまや仲間を思う心、精いっぱい尽くす心…。仕事をする上で欠いてはいけない真理を知っていたから、諦めず、できることに打ち込めました。神の教えを支えに生きる価値を実感できました。