「穏やかな暮らし」を、何年夢見てきたことでしょう。嫁いだ娘が、乳飲み子を抱えて戻ってきた15年前。夫と二人、子育てに奔走しました。その夫を10年前に見送った後、母娘の間で絶えず言い争いが…。とうとう娘はパニック障害になり、それはそれは心が落ち着かない日々でした。
いかんせん、私は思ったことをビシッと言わないと気が済まない性格なのです。もちろん娘を思ってのことですが、当の本人には、親の思いが届いていない現実。「娘が受け止めてくれない限り、何も変わらない」としか思えなかったのです。
でも、神の教えでは「自分が変われば、相手が変わる」と学びます。「変えられるものなら変えたい」。強く願って読み始めた教会図書は、頭で理解しようとしなくても、不思議とスッと心に染みました。
変化のきっかけは教会図書に
私がガミガミ言うのは、娘の言葉や態度が原因。そう思っていましたが、そもそも私自身が黙っていられない性分。「自分の性格に、自分の心がのまれている」。苦しさの根本原因に気付けたのは、大きなことでした。
それでも、持って生まれた性格はそう簡単に抑えられず、娘を見れば、どうしてもイライラしてしまいます。「心は自由にならないから、祈願すればいい」。これも、教会図書を読んで気付けたことです。
『生命の歩み』『心の正道』…。毎日読むのが楽しくなりました。思ったことは全て口にしていたけれど、「言わなくてもいいこと」もある。逆に「ちゃんと伝えた方がいいこと」は、娘の様子を見ながら、受け止めやすい言葉で伝えよう。自分の心が変わっていくのが、はっきり分かりました。
「自分が変わる」の先には…
そこからの娘の変化には驚きました。私の言葉に言い返してばかりだったのに、「うん、うん」と聞いてくれるように。言い争いが激減するのと同時に、パニック障害の症状が落ち着いてきたのです。
先日、娘が「お母さん変わったね。前はひどかったから」と言いました。その言葉にカチンとくるのではなく、すごくうれしかった…。やっと心を開いてくれた気がしました。「ずっとつらい思いをさせてごめんね。お母さん、毎日神におわびしていたよ」と、私も本心を伝えました。
自分ではどうにもできなかった自分の性格。できないからこそ、修正を願って祈願。たったこれだけで、あれほど望んだ「穏やかな暮らし」が手に入りました。すごいことです。70歳を過ぎ、補聴器生活ですが、不便さを全く感じません。年を忘れるほど、心が若返った思いです。
神示「真理」に気付きを得て
祈願で実体を修正する
努力を欠いてはいけない
「教え」を学び
「真理」で家族と関わる
努力から始める
自然と
家族との会話が増えて
互いの思いは重なり
愛情が深くなる
ますます 不安に迷う思いは消えて
家庭が心潤う場(環境)と
なってゆく
『真実の光・神示 令和4年版』149ページ