No. 1379

“責める心”こそ大敵
気分屋な同僚とも温和に
(横浜市MK/60代女性/清掃員)

「穏やかですか?」と聞かれてドキッ。理由は簡単、同僚のきつい言葉に泣けてくるほど、穏やかではなかったからです。 

マンションの清掃を始めて9年。二人で行うその相手は、「私、気分屋だから」と、はっきり言い放つ人。たびたび当たってきますが、普通に話すと、後で必ず謝ってきます。それに、清掃道具をきちんと整えるなど、見習うことがたくさん。悪い人ではないんだと思えて、いい関係を保ちながら、やりがいを持って働いてきました。 

心が揺れて募る思いは…

ところが、突然、上司のような態度を取り始めたのです。仕事を私に押し付け、声を掛ければ怒鳴られ、怖くて話せなくなりました。「何でこんな思いを…」と心が揺れ、どんどん募るのは責める気持ち。とうとう胃腸も壊してしまったのです。 

教会図書を読み返して気付いたのは、穏やかではない“荒れた心”が、相手に伝わっていたということ。「気性の激しい先輩から八つ当たりされる」という事例の所でハッとしました。相手の言葉や態度にのまれないように祈願すること、職務に誠実に取り組み、変わらぬ姿勢でいること。「今の私に必要なのはこれだ!」ぴたっと、はまりました。 

不利な状況に出てくる本性

私が変えるべきは、不利な状況に陥ったときに出てくる、“責める心”。以前、うまくやっていた時との違いは、相手を理解する気持ちが薄らいで、「こうあってほしい」という自分の思いが強く出ていたからだと思いました。責める心が流れるように…、先入観を持たずに接していけるように…。祈願していくと、普通に話ができて、普通に言葉が返ってきました。 

しばらくして、同僚が本音を言ってくれたのです。「膝に水がたまって激痛が…」。苦しかったんだろうな。仕事を押し付けたのではなくて、できなかったんだ。そう思いやれたら、強い口調で言われることが一切なくなりました。今は、体調も戻り、二人で穏やかに声を掛け合いながら取り組んでいます。 

心の癖を根こそぎ修正へ

もし教えを学んでいなかったら、「やってられない!」と言ってやめていたはず。そんな出来事を乗り越えたばかりか、得たこともたくさんありました。つらさを家族にも話した時、短気な夫は、「俺が言ってやる」と怒りましたが、私を思ってくれる優しさがうれしかったです。夫や娘が話を聞いてくれたり、「大丈夫だよ」と励ましてくれたおかげで、前向きに頑張れました。 

教会図書に、目の前に現れる出来事は、いろいろなことを教えてくれる人生の教科書…とあったお言葉が心に染みます。このことがあったから、何かあったときに“責める心”が出やすい“自分の心の癖”に気付けました。そして、“責める心”から、“相手を思いやれる心”へ。心の奥底の深いところから修正できる機会を、神が下さったと思えてなりません。“責める心”を根こそぎ取り去る、この努力を前向きに取り組んでいきたいです。

神の教えを学び
      祈願重ねて 我が心に返す
 この繰り返しに
    自然と信者の心は
          明るく 強くなる
 「真理」が導く強さゆえ
   出会いの全てを
        受け止め 受け入れ
     心明るく 楽しく
         人生を歩んでゆける

『真実の光・神示 平成22年版』175ページ