No. 1393

年齢を重ねるほど元気に
「奉仕心」がもたらす喜び
(福岡県MI/70代女性/家事代行)

定年退職を機に、シルバー人材センターに登録。高齢者のお宅で、家事を手伝い始めました。幾つになっても、「人のお役に立たせていただきたい」と思ったのがきっかけです。それから早15年、私自身も何と後期高齢者。もともと体が弱く、立ち仕事は無理だった私が、こんなに楽しく、健康で、生きがいある毎日を送っているのです。 

愛をかけると愛が返る

「利用者さんに居心地よく過ごしてもらえるように」「おいしいと思ってもらえる食事を作らせてほしい」。いつも相手を思う心でいられるのは、長年、神の教えを学んできたおかげ。せっかく縁があって出会った人だから、「相手の心を大切に…」「できることを惜しみなく…」という奉仕の心で関わっていきたいと思うのです。 

中には、「気難しい」といわれている方もいます。しかし、「相手の言動にのまれない心に…」「お互いに温かい気持ちになれる触れ合いをさせてください」などと祈願していると、気持ちはぶれません。「この方が安心して、気持ちよく暮らすためのお手伝いがしたい」という思いが伝わるのか、相手も心を開いてくれます。ある方は、いつからか、私が訪問する時間になると窓を開け、手を振って迎えてくれるように。作業中も、「無理せんでいいから休憩しなさい」などと気遣ってくれるのです。人材センターの方に、「どんな人も、あなたのような優しい人と触れると優しくなるんだね」と言ってもらい、うれしくてたまりませんでした。 

人の喜びがエネルギーに

実は1年ほど前、夫が亡くなり、子供のいない私は一人暮らしになりました。直後はボーッとすることもあり、本当なら寝込んでいたと思います。でも、弟たちが家族で泊まりに来たり、義妹や姪(めい)が買い物に連れて行ってくれたり。具合が悪いと言えば夜でも飛んで来てくれて、みんなの愛にどれほど支えられているか知れません。 

それに、「利用者さんのために何でもしてあげたい」「皆さんが待っていてくださる」と思うと、シャキッとするのです。人を思いやる「奉仕の心」こそ、元気の源。人のために生きられる機会があることに感謝しかありません。何より、周りの方たちの喜ぶ笑顔や優しい言葉の数々に、私の方こそエネルギーをもらっているのです。

少し前、私の仕事の様子が市報で紹介されました。うれしかったのは、信者仲間から、「人のために心を使っている、あなたの生き方を手本にしたい」と言ってもらったこと。これからも、人の役に立っていきたい気持ちが大きく膨らみました。年齢を感じるどころか、若い頃より生き生きとした心で過ごせる毎日。もっと大勢の人たちと、温かな心の交流を図っていきたいと思います。

悔いなき人生歩み抜くため
    奉仕の心を身に付け
         生きる人を目指せよ
仕事は
 「運命」に重なる心の動きが
           取れるほど
    生きがいとなり
      意欲にあふれ 成果を生む
 心も 体も ますます健康に守られ
  人との出会いが深まり 支えと返る

『真実の光・神示 令和3年版』31ページ(中略あり)