No. 1332

突然の妊娠報告が
我が家の大きな転機に
(宮崎県SK/60代女性/介護職)

「子供ができた。一人で育てる」娘の言葉にがくぜんとし、頭の中が真っ白になりました。

いつもの私なら、「はあ? 何で!」と罵倒し、夫にも感情をぶちまけていたはず。これが本来の私の性格です。しかし、素直に、「命を授かることを喜ばんと…」「大事にせんとね」と思えたのです。一つ間違えていたら、娘の心をズタズタにし、親子断絶になっていたかもしれない…。ぞっとしました。

今こそ自分が変わりたい!

とはいえ、「何でこんなことに…」と、受け入れがたい思いも正直ありました。なので、教務相談を受けたところ、今自分がやるべきなのは、「夫婦で心を重ねて、娘に向き合うこと」と教わりました。でも、夫婦げんかをしたこともないのに、どう変わればいいの?

とんでもありませんでした。冷静に夫婦の姿を見詰めてみたら、出てくる出てくる…。自分で決めてから事後報告。夫の話に上の空で、受け止めることもなく聞き流す。感情的になりやすく、自分の考えを押し付ける…。何とわがままだったかと大反省して、心底思いました。「今こそ私が変わらなきゃ!」。

さらに見えたのが、一人で何とかしようとしていた自分です。そこで、「一緒に娘に向き合いたい」と夫に伝え、娘のこと、日常での買い物のこと、何でも「お父さん、どう思う?」「どうする?」と話すように。“自分の気持ちを聞いてもらう”それだけで心が穏やかになるなんて、こんな体感は初めてでした。会話している、頼っている“つもり”で全然できていなかったと、ようやく分かったのです。

夫婦の心を重ねていったら…

私に足りなかったのは、相手の気持ちを思いやる“ゆとり”。この“ゆとり”が持てるように祈願するうち、「娘は不安だろう」「ここは夫婦で見守ろう」「これはお父さんに相談して…」と、穏やかに心が流れ始めました。

夫と同じ方を向いている、家の中の空気が柔らかい…。こうした変化の中で、娘も「彼と二人で子供を育てよう」という心に変わったのです。福帯の儀(帯祝い)を受け、娘たちなりの歩みを重ねる中で、無事に出産。神宮祭(お宮参り)では、我が子を大事に抱える婿に、優しく寄り添う娘を見ながら、温かく見守ろう、両家の縁を深めていきたいと思いました。

神に出会えたから今が

出産前、なかなか挨拶に来ない二人にいらいらした時など、夫はいつも冷静に、大きな心で受け止めていました。夫がいなかったら、二人を温かく見守る心にはなれなかったと思います。

先日、娘から言われました。「今の私たちがあるのは、お父さんとお母さんが優しく迎えてくれたおかげ」と。娘の心も穏やかで、母としてしっかりしなきゃという心の芽生えも感じられて、頼もしいです。

娘たちを通して、私たち夫婦も救ってくださった神。出会えたことに感謝しつつ、「少しずつでも本当の家族の形をつくっていこう」と、心からそう思っています。

自ら「教え」を学び 身に付け 家族の心を愛でつなぐ努力をする
 自然と家族の会話も増え始め 家庭のあるべき心の姿が見えてくる
 夫婦仲良く 信頼を深める家庭には
    自然と親と子の心が重なり 愛が支える思い(期待)が芽吹いてゆく
「教え」が家族の心をつなぎ 悔いなき人生へと導いてゆく

自ら「教え」を学び 身に付け
   家族の心を愛でつなぐ努力をする
 自然と家族の会話も増え始め
  家庭のあるべき心の姿が見えてくる
 夫婦仲良く 信頼を深める家庭には
  自然と親と子の心が重なり
    愛が支える思い(期待)が
            芽吹いてゆく
「教え」が家族の心をつなぎ
     悔いなき人生へと導いてゆく

『真実の光・神示 平成29年版』28ページ(中略あり)