No. 313

どんな生き方をするか
日々の積み重ねが身を守る
(佐賀県SM/80代女性/農業)

私たち夫婦は、80代となった今も、二人で農作業にいそしんでいます。夫は85歳を過ぎても、老人会長を続けています。農作業ができなくなった人の分まで田んぼを耕すほど、元気です。

夫婦でいつも「感謝だね」

私も、腰痛がありながらも、楽しく野菜作りをしています。長く農業をしていると、神の教えにあるように、人も自然の恵みの中にあること、生かしていただいていることがよく分かります。よく夫と、「感謝だね」と語り合います。

ある日、作業中、夫が「3時のお茶にしよう」と言いました。いつもなら、「もう少し作業してからにします」などと返事をする私です。ところが、その日はすぐにお茶の支度をして、二人で休憩しました。

すると、突然ものすごい音が鳴り響きました。驚いて見に行くと、さっきまで私が作業していた辺りに、近くにあった柿の木が倒れていました。もし作業を続けていたら、私は確実に巻き込まれたでしょう。

夫が声を掛けてくれたおかげで、難を逃れることができました。何より、神が見えない心の動きをもって、私をお守りくださったのだと実感しました。その場ですぐに、夫婦そろって神に御礼を申し上げました。

心の動きの大切さを実感

人生をつくり上げるのは、心の動きの積み重ね。その積み重ねが、いざというときに、自分の人生を守る盾になる。できないながらも、教えのとおり正しく生きたい。夫婦で人の役に立ちたいと、あらためて思っています。

おいしい柿を実らせ、多くの人に愛された木が倒れてしまったのは残念でした。しかし、根がぼろぼろになるまで、みんなを楽しませてくれました。「頑張ってくれて、ありがとう」「私たちも、最期の時までみんなの役に立ちたいね」と、夫と語り合いました。