No. 1309

突然、余命宣告された夫
心を支える決意をすると…
(千葉県KN/60代女性/ケアマネジャー)

今から1年前。夫が大腸がんのステージⅣと診断されました。それも、大腸がん患者の中でも数%しかいない、とても進行の早いがん。「一般的には余命数年。あなたの場合は、その半分程度ですね」と言われたのです。目の前が真っ暗になりました。 

救っていただきたくて、夫婦二人で教会に行きました。教えを何度も学び、教務相談も受けました。そうして自分の心に芽生えた感情。「自分が変わらないと、何も変わらない」。心の芯から感じたのです。 

自分をどう変えればいいのか?

とはいえ、何をどう変えればいいのだろうか。教会図書を一から学び直しました。 

結婚当初から夫は職に恵まれず、勤務先の会社がなくなったり、相談もなく転職したり…。私の中で募っていく不安と不平、不満。夫のことを避けて、反発して…。そうやって、背中を向けてばかりいたのです。やがて、それが当たり前になっていたのでした。 

夫と一緒に仕合せになりたくて結婚したのに、いつしか私が考えていたのは、自分の仕合せ。そこにようやく気付いて、「仕合せの土台は、夫婦でつくる」という神の教えを心に留めて生活する日々がスタートしたのです。 

まず、夫に気持ちを伝えました。「あなたは一番大事な存在。これから寄り添っていくから…」。同時に、これまでの冷たかった自分を謝ると、夫自身も、気持ちを話してくれたのです。家長として、残された家族が困らないように…と考えていたこと。神に心を守られているおかげで、焦ったり、落ち込んだりしないことも話してくれ、心が通い合っていく思いがしました。 

心が穏やかになると体も安定

夫はいびきがひどく、それが嫌で別の部屋で寝ていましたが、「やっぱりそばにいたいな」。そんな思いになり、最近は隣で寝るように。たったそれだけなのに、夫は殊の外喜びました。夫婦間の会話も以前より弾み、「今は大事にされているのが分かる」と、うれしそうに話すようになったのです。 

毎日が穏やかになるのと連動して、不思議と夫の病状が落ち着いていきました。薬の副作用で体力を奪われることもなく、二人で「奇跡としか言えないね…」と。おなかの中は、手術ができないほど腫瘍があり、手の施しようがなかったのですが、かなり小さくなりました。それだけでなく、腸の状態がすこぶるきれいだったおかげで、人工肛門の手術ができたのです。 

本来なら痛み、苦しみが強く、食事も取れなくなるそうですが、好きな物を口にでき、進行まで抑えられている今。食いしん坊な夫にとっては、食べることが生きる楽しみになっているようです。「今年も、神の館にたくさん行こうね」。夫と笑って話せる毎日に、感謝でいっぱいです。

――「教え」に生きて 我が「心」を神に預ける――
 自然と心の動き安定し 今なすべきことに思いが向かう
 ――我が任 立場を知って 「和心」芽吹く家庭を求めて 家族に触れる――
 心が重なり合うほど 真の健康を味わえるのである

――「教え」に生きて
     我が「心」を神に預ける――
 自然と心の動き安定し
    今なすべきことに思いが向かう
――我が任 立場を知って
  「和心」芽吹く家庭を求めて
          家族に触れる――
 心が重なり合うほど
     真の健康を味わえるのである

『真実の光・神示 平成26年版』104ページ(中略あり)