4年前に夫を亡くし、そこから始まった長男との二人暮らし。ニュースを見ていると、親子であっても争いが多い昨今…。私も息子の考えていることがつかめず、とにかく波風を立てないように、当たり障りなく…。心を使う毎日でした。
求める思いで教えを学んでも…
それでも大事な我が子。将来を案じてしまいます。というのも、息子は人間関係がうまくいかなくなると、仕事を辞めてしまうのです。「地に足の着いた生活をしてほしい」というのが、切なる親の願いでした。
そんな時に、神の教えから衝撃的な気付きがありました。「こうなってほしい」と、求める思い一色で教えを学んでいた! しかも私は、それをそのまま祈願するだけだったのです。
祈願が変わると、心が前向きに
全く見えていなかった自分の足元。思いが強く、息子には求めるばかり。何て冷たい心だったのか…。そこを変えたいと祈願が変化したのです。そんな中で、思い出した過去があります。息子が幼い頃、家庭の事情で、離れて暮らさざるを得ない時期があったこと。あの時、私は心から息子を抱き締めていただろうか? 愛情を注ぎきれていなかったと気付いたのです。
「お母さんと心が通じ合うようになったな」と息子に思ってもらいたい。せっかく親子になれたのだから、生きている今、仲良くしたいと、さらに心が変わりました。
先日、息子が珍しく、「お母さん、ここに座って」と話し掛けてきました。内容は仕事のこと。ゆっくり、最後まで話を聞き、少しアドバイスしたところ、「お母さんには同調してほしかったな」と言われてしまいました。「しもた…」と反省しつつ、「初めて息子が本音を語ってくれた」とも感じたのです。
生きる張り合いを感じる毎日
最近の我が家は、少し前とは大違い。食事の後、部屋に戻ろうとする息子に、「あんたがおらんと寂しいわ」と自然と本音が言えたり…。穏やかな日常です。
言葉は少ないけれど、親をよく見てくれている息子です。私の好きなコーヒーがなくなりそうになると、何も言わずとも買ってきて、「はいこれ」と渡してくれます。ある日、「お土産買ってきたけど、食べる?」と聞くと、「食べる」と言いながら、「おやじにはあげたんかな?」。「一番にお供えしたよ」と返しながら…、ぽろぽろと伝わってくる息子の優しさに、胸がいっぱいになりました。
息子がいてくれるから、私も元気でいられます。心を込めて料理したり、仕事を頑張ったり。生きる張り合いがあるのです。親子で過ごせる毎日に心から感謝できる…、そんな私になれました。
愛と信頼と期待で 互いに思いを語り合う 家庭をつくる努力が必要
人間は 「真理」に悟りを得たとき
自然と家族を愛し 感謝の思いを深めるもの(存在)
「真理」が家族の心を一つに重ね 「真実の愛」を身に付け 生きる人を育む
愛と信頼と期待で
互いに思いを語り合う
家庭をつくる努力が必要
人間は 「真理」に悟りを得たとき
自然と家族を愛し
感謝の思いを深めるもの(存在)
「真理」が家族の心を一つに重ね
「真実の愛」を身に付け
生きる人を育む
『真実の光・神示 令和2年版』48ページ