No. 1257

息子夫婦の離婚危機
親としてできることは?
(福岡県II/60代女性/臨時職員)

7年ほど前、次男夫婦の間に飛び交うようになった「離婚」の二文字。本人同士だけでなく、夫も、お嫁さんの家族も、みんな「別れた方がいい」と。でも、私はそうではありませんでした。縁があって出会った家族。だからこそ、この縁が本当の良い縁になるように頑張りたい。そう思ったのです。 

「縁」を大切にしようと

夫は、この15年の間に肝移植、脳梗塞と、どちらもギリギリのところで命を救われています。中でも肝移植の時、肝臓を提供してくれたのが次男でした。「あの子がお父さんを助けてくれた」という感謝。あの時、夫の命を諦めなかったように、家族の縁だって諦めないと決めました。 

親としては次男夫婦が心配で、連絡を取り続けました。ところが、電話してもガチャンと切られ、メールの返信もなく、何の手応えもありません。一方的に連絡しているだけの状況に、夫は「もう放っておけ」と言いました。 

どんな気持ちで向き合うか

折れそうな心。でも、夫と「次男夫婦にも仕合せになってほしいから…」と話すうちに、まずは自分たちが神の教えで生きなければと、一緒に神の館に行く機会が増えました。そうするうちに、親の心配な思いをそのまま行動に表す前に、「息子も嫁もつらいだろう」と案じる気持ちが生まれてきたのです。その思いを込めて、お嫁さんに「大切な家族だから」とメールを送ったあたりから、状況が変わってきました。 

孫にランドセルを贈った時に、孫からかかってきたお礼の電話。「息子がかけてくれたのだろう」と希望が見えた思いでした。やがて息子たちからも返事が来るようになり、お嫁さんのお母さんともやりとりができるようになっていったのです。 

家族の存在を心で感じて

そして今年の夏休み。いつも次男たちに「遊びに来ない?」と声を掛けても断られていたのに、今回は「行く」との返事。3人の子供たち夫婦と8人の孫。全員が初めて我が家に大集合したのです。孫同士は初対面でしたが、すぐに打ち解け、まるで合宿状態。子供たち、孫たちが仲良く話している姿を、夫と眺めて…。「ああ、これが家族なんだな」と、仕合せに浸っていました。 

次男たちの中には、もう「離婚」という思いはないそうです。最近では、子育てのことで、お嫁さんから相談されることもあります。こんなやりとりができる日が来るなんて、もう夢のようです。 

7年前からは考えられないほどつながった、家族の心。自分だけでなく、一番大切な家族の心も仕合せへと動いていく…、神の教えの素晴らしさを味わわせていただいています。

家族との出会いは 必然の縁
 「真理」で関わりを深める家庭に 人間の心(魂)は安定し
    「道」欠く思いは起こらない
 この家庭環境に 人間は 良き因を受け継ぎ 「心の道」を太くつなぐ
 栄える家庭の姿と申す

家族との出会いは 必然の縁
 「真理」で関わりを深める家庭に
   人間の心(魂)は安定し
     「道」欠く思いは起こらない
 この家庭環境に
   人間は 良き因を受け継ぎ
       「心の道」を太くつなぐ
 栄える家庭の姿と申す

『真実の光・神示 令和4年版』141ページ