23歳で結婚。私が育ったのは、開放的で、笑い声のある家。ところが、嫁ぎ先は、家庭内の問題が絶えず、近所との交流もなく閉鎖的。冷えた心のせいでしょうか。玄関を開けた途端、ヒヤーッと冷たい空気に襲われる感覚だったのです。
ようやく見えた自分の心
義弟、義妹に甘過ぎる義父にいら立ち、ついに感情が爆発。暴言を吐いた日以来、義父とは一切口を聞かなくなりました。夫とは話せても、あまりの寂しさに、生きている感覚すら失っていた時、神示教会と出会ったのです。「この家を救ってほしい」「義父と仲良くなりたい」その一心でした。
神の教えを学んで変わったのは、“自分の心”。夫の家に嫁いだのに、その家の流れに入らず、自分の思いばかりを通そうとしていた姿が見えて、申し訳なさでいっぱいに…。勝ち気で、ズケズケ物を言って、エゴがむき出しで、私こそ家の空気を悪くしていた…。そう気付いて決意しました。「心を正して、温かい家庭を手に入れる!」。
長年のわだかまりが取れたら…
義弟の行動は、私には到底、理解できるものではありません。しかし、「自分ではどうにもできない実体に導かれているから」と神の教えで分かった時、不思議な心が働きました。「人間として最低」から、「つらかっただろうに…」。それまでのわだかまりが、スーッとほぐれていったのです。
義弟が病気で他界後、義父が認知症を発症。普通なら、「何も分からなくなった」と文句が出るのかもしれません。なのに私は、「ようやく話ができる」と明るい気持ちなのです。そうして長年の夢だった義父との会話が…。「お父さん、ごはん食べよう」「ありがとう」。外出時は腕を組んで歩き、「実の娘さん?」と間違えられるまでに。17年もの間、仲良く笑い合え、義父が大事な人になりました。最期は玉納奉寿(葬儀)で安らかに見送れて、思い残すことがありません。
子や孫に受け継ぎたいもの
閉鎖的だった家も、今は、近所との付き合いがあり、子供や孫の出入りもあって、笑いが絶えません。私の神魂の儀(長寿の祝い)には、15人もの身内が集合。みんなの前で、「今が一番仕合せ」と語れて感無量でした。さらに、「この家に嫁いできてくれてありがとう」と言ってくれた夫の言葉は、むちゃくちゃうれしかったです。
神を信じて、教えを学んで40年。昔を思うと、もっと気楽に生きられたはずが、自分のエゴのせいで、責めて、こだわって…。それが一番手強かったと感じます。本来なら変えられない性格傾向も、徐々に修正でき、悩みの根本解決が図れる…、こんな救いは他では味わえないと確信しています。子や孫に受け継ぐのは、正しい生き方であり、心。夫婦で一緒に、ますます目指します。
「真理」に 人生の支え 気付きを得て 家族と正しく関わるなれば
人は必ず 人生の夢 「生きる」意味(価値)が見えてくる
夫婦の心は一つに重なり 家族の心は一つにまとまり
「心の道」に良き因を残してゆく
実体は ますます引き上げられて 家族の心(運命)が家族の人生を「正道」へと導く
「真理」に
人生の支え 気付きを得て
家族と正しく関わるなれば
人は必ず
人生の夢
「生きる」意味(価値)が
見えてくる
夫婦の心は一つに重なり
家族の心は一つにまとまり
「心の道」に良き因を残してゆく
実体は ますます引き上げられて
家族の心(運命)が
家族の人生を「正道」へと導く
『真実の光・神示 令和4年版』33ページ