周りからは「独身貴族だね」と言われ、謳歌(おうか)してきた約70年の人生です。大きな病も、痛い思いをしたこともありません。その私が昨年、膵臓(すいぞう)がんと宣告されました。
「今なら手術ができます」と言われ、すぐお願いしました。ところが、いざ手術に臨むと、がんが血管に食い込んでおり、切除できなかったのです。そこから抗がん剤治療が始まりました。
自分の「心」を掘り下げると
勉強会で、病は自分の「心」が引き込むもの…と学んだことを思い出しました。
22歳の時から、販売の仕事を40年。「人の好き嫌いが多い」自分の性格には気付いていました。周りの人は、私には言いやすいのか、強く当たられたり、押し付けられたり…。私は心の中で「この人、嫌い」。人間嫌いになりそうで、こんな自分が本当は嫌でした。
神示から気付いた道欠く姿
入院中に読んだ教会図書。その時、ある神示が響いたのです。
人の言葉に気持ちをのまれ
「道」欠く姿に気付いていない
「道」欠く人生は 「実体」を下げ
「運命」に重なる心の動きを
抑え込む
『真実の光・神示 令和3年版』95ページ
まさに私。「道」を欠いてきた私の40年でした。人から押し付けられていた…ではなく、私も「押し付けていた」。それも「心の中」で。例えば、お客さまに結婚式のドレスを販売した時など、「1回しか着ないから、安い物でいい」などと言われると、「大事な日なのに…何で?」と、自分の価値観が強く出ていたのです。
修正した心で家族と向き合う
神が、「このあたりで心の修正をしなさい」と教えてくださったと思いました。その心を最初に向けたのは家族。独り身といえども、兄や姉はいます。高齢なので、自分のがんの話をするのはつらかったのですが、伝えてみると、「状況が分かって良かった」と言ってくれました。末っ子の私を大事に思う気持ちも伝わってきて、私の心は安心感でいっぱいでした。
私が受けた抗がん剤治療は、31回。20回以上はした人がいない強い薬にもかかわらず、副作用は下痢程度。看護師さんに「痛みのない方は初めて」と驚かれました。治療の成果も出て、先生も「これなら手術で取れそう」と言ってくださったのです。
心が変わり、形の奇跡が
手術日も決まり、その直前に検査。何とがんが消えていました。「手術はしなくても大丈夫」と言っていただき、本当にうれしかったです。
それにしても、「心」が自分の人生にどれほど影響を及ぼすか…。神様から頂いたこの「心」を大切に、自分の心も、人の心も傷つけてはいけないと強く思います。今までとは違う私で生き直す、これからの人生が楽しみです。
心(運命実体)で生きる人間は
「実体」を高めるほどに 「運命」に守られた人生が歩める
「教え」に「人生」の気付きを得て 人との出会いを大切にするほど
人の実体は引き上げられて 真の健康を手にできる
精神世界の真実を知って生きる人は 高い実体を身に付けてゆく
心(運命実体)で生きる人間は
「実体」を高めるほどに
「運命」に守られた人生が歩める
「教え」に「人生」の気付きを得て
人との出会いを大切にするほど
人の実体は引き上げられて
真の健康を手にできる
精神世界の真実を知って生きる人は
高い実体を身に付けてゆく
『真実の光・神示 令和3年版』93ページ(中略あり)