No. 1235

「白か黒か」の性格に
幅が生まれてきた喜び
(大分県NO/60代女性/主婦)

ある日、大事な予定がバッティングしてしまい、悶々(もんもん)としていました。でも、夫には相談しませんでした。「当事者ではないので、相談しても困るはず」。いつもそうやって配慮していたのです。 

長い間できていなかったこと

どちらかを断るにしてもどう言えばいいのか…とそればかり考えていたら、心が苦しくなりました。偉光会館で職員に話すと、「ご主人に話しましたか?」と。家に帰り、取りあえず夫に相談してみたら、「両方一緒にしたら?」と言われました。それができないから困っているのに…。 

でも、その後、夫がいつもはしない後片付けをやってくれ、予定も偶然、ずらすことができました。このことを職員に話すと、「ご主人は、頼られてうれしかったはずですよ」と言われ、「こんなことでも?」と驚いたことを覚えています。 

「極端な感覚」に気付いて

もっと夫に関わっていこうと思いました。もともと白黒はっきりさせたい性格の私です。夫に愚痴を言われたら、何が正しくてどこが間違っているのかを言ってあげれば、楽になるはず。愛情のつもりで一生懸命考え、伝えました。それなのに「聞いてくれさえすればいい」と言われたことも。 

私には、「話を聞くだけ」というのは、とても抵抗がありました。でも、本当は、「聞くことにこそ意味がある」と気付けた…、それが大きかったです。よくよく話を聞いていくと、今までは「こうあるべき」という自分の思いが強過ぎて、そもそも家族の話を聞いていなかったと悟りました。

幾つになっても変えられる!

長い間、「助言をすることが正道」と信じていた私。会話といっても言葉だけで、「相手の思いを知ろうとする心」が足りず、何と温かみがなかったことでしょう。良い、悪い」でバサバサ切るのではなく、相手がどんな思いで言っているのか? 言葉の奥にある気持ちを考えようと、今は、努めています。 

そうして家族の思いや都合が分かってくると、私の気持ちも、だんだんと穏やかになってきた気がします。長いこと夫と交わしていなかった「おはよう」の挨拶をするようになり、会話も増えて、夫が家事を手伝ってくれることも増えました。 

「最近、白と黒の間ができてきたね」と娘が言ってくれました。それにしても、神の教えを知らなければ、自分の中にグレーの色がなかったなんて思いもしませんでした。生き方の幅の狭さに気付き、広げていける喜び。神の教えがあれば、幾つになっても生き方は変えられるんだと、希望と感謝が込み上げてきます。

心(魂)安らぐ家庭を手にするために 気付きを深める我であれ
 「教え」を学び 「教え」に生きて 家族に触れる
 ――夫婦 親子は 心支え合う――
    欠いてはならぬ 出会い(縁)の基本と申す
 会話を楽しみ 相手の思いを受けて 事を運ぶ
 そこに 仕合せの芽(心)が芽吹いてゆく

心(魂)安らぐ家庭を手にするために
       気付きを深める我であれ
 「教え」を学び
   「教え」に生きて 家族に触れる
 ――夫婦 親子は 心支え合う――
    欠いてはならぬ
      出会い(縁)の基本と申す
 会話を楽しみ
    相手の思いを受けて 事を運ぶ
 そこに 仕合せの芽(心)が
            芽吹いてゆく

『真実の光・神示 平成26年版』106ページ(中略あり)