結婚して43年。気が付くと夫婦で一緒に出掛けることはなくなっていました。「仕事の休みが合わないから」は、うわべの理由。本当は、楽しくないのです。夫に「お前と話すことはない」などと言われ、私も、「夫に仕事の話をしても分かるわけがない」。とどのつまりは、「お互い嫌がっているのだから、いっそ話さない方が波風も立たない」と避けていました。
やっと気付いた自分の本心
ある時、手にした「救世ロードBook」。そこに「家族の好きなものが言える?」といった問い掛けがあり、思考が止まりました。夫を知らない自分。「“仕合せになりたいのなら、温かい家庭を築くこと”と、神は言われています」…という職員のひと言にドキッ。本当は心が通い合う夫婦になりたい。でも、そうなれずに寂しい…。これが私の本心だったのです。
言葉にしたら大きな変化が
夫にすぐ、「お父さんの気持ち聞いてなかった。ごめんね」と言いました。「きょう仕事でこんなことがあったよ。お父さんは?」「きょうは味付け変えたけれど、口に合う?」。素直に言葉にするだけで、こんなに気分がいいなんて! 夫も「料理うまいよ、ありがとう」などと言ってくれ、「少しは、かわいいことが言える奥さんになれたかな?」と、気持ちがルンルン弾んできました。
ある日の息子の言葉にも、ハッとさせられました。「おかん、おとんに感謝してるか?」。夫は、日用品がなくなれば買っておいてくれるなど、気の利くタイプ。「やってあげた」と恩着せがましく言わない夫の優しさに、甘えっ放しだった私。それを子供は見ていたのです。
夫に「灯油買っておいてくれて、ありがとね」と言うと、「草を刈ってくれて、ありがとう」と聞いたことのない言葉。驚いた娘から、「2人ともどうしたの? あした、嵐が来るね」と言われてしまいました。
身近にあった本当の調和
夫から、「休日、一緒に出掛けないか?」と、これまた一回も聞いたことのない言葉! 「行く!!」二つ返事です。先日は、夫が「お前、顔が…」とニコニコ。自分では良い顔と思っていないので、触れてほしくなかったのですが、どうやら夫の目には「優しい顔」に映っていたようで、飛び切りうれしくなりました。
「夫と話さない方が波風が立たない」と考えてきましたが、自分から心を開き、思いを素直に表現することで、温かいものが夫婦の間に流れ始めています。おまけに、子供たちまで穏やかになり、家の空気全体が良くなっているのです。ほんの数カ月なのに…。あらためて、神の教えと家庭の持つ力の大きさを感じています。
心(魂)安らぐ家庭を手にするために 気付きを深める我であれ
「教え」を学び 「教え」に生きて 家族に触れる
――夫婦 親子は 心支え合う――
欠いてはならぬ 出会い(縁)の基本と申す
会話を楽しみ 相手の思いを受けて 事を運ぶ
そこに 仕合せの芽(心)が芽吹いてゆく
心(魂)安らぐ家庭を手にするために
気付きを深める我であれ
「教え」を学び 「教え」に生きて
家族に触れる
――夫婦 親子は 心支え合う――
欠いてはならぬ
出会い(縁)の基本と申す
会話を楽しみ 相手の思いを受けて
事を運ぶ
そこに 仕合せの芽(心)が芽吹いてゆく
『真実の光・神示 平成26年版』106ページ(中略あり)