No. 1112

病続きを乗り越えて
やっと気付いた娘の愛
(群馬県ST/70代女性/主婦)

年を重ねる中で、命の大切さを感じる体験をしました。昨年8月に大腸がんの手術。その2カ月後に肺炎を起こし、緊急入院。熱が下がってきた頃、転院することになりました。その時、医師に「こんなにひどい肺炎患者さんは、初めてです。重度で肺がんの疑いもあるので、転院先でしっかり診てもらってください」と言われたのです。 

転院先は、娘家族が住む市の病院。そこには娘の夫が勤務しています。娘は、「毎日、お母さんの様子が分かるから、本当に安心したよ」と言ってくれました。不思議と転院した日の夜から、せきが止まり始めたのです。 

人生、短いからこそ大切に

娘が、こんなに私を思ってくれるなんて、今思い出しても涙が込み上げます。なぜなら、私たち親子は、円満とは言えない関係だったからです。夫と離婚して、女手一つで育て上げた一人娘。テキパキしているので、のんびりの私が気に入らないのか、言い方が強く、心を痛めました。話し掛けても、「ふうん」で終わるか無視。その状態が10年以上続いていたのです。 

このまま娘と心通わず、人生が終わってしまうのかな…と半ば諦めていました。それが、ある日の勉強会で、心の底から武者震いを覚えました。子供たちに尊敬される「生き方」を残すのが、親の私の役目と学んだ時です。 

「どうせ避けられるから」と、私の方が先に避けてきた日々。親の痛いところをズバッと突いてくる娘が怖かったのです。その「怖い」という、自分の感じ方を変えたいと思いました。人の一生は 朝(あした)に生まれて夕べに終わる」と神が表されるほど、短い有限人生。悔いを残して一生を終えることなど絶対にないよう、「我が子の話をしっかり聞く」そこから心掛けていた中での入院でした。 

求め続けていた親子の会話が

娘だけでなく、私の担当医となってくれた婿、絵文字入りのメールで励ましてくれた孫。あんなにひどかった肺炎が順調に治り、心配していた肺がんの疑いもなく、退院できました。ぜんそく持ちの私ですが、発作が全く起きなかったことにも大きなご守護を感じています。 

以前は、1回返事が来ればよい方だった娘とのLINE。今は3回、4回となかなか終わらず、最後は、娘からのほっこりとしたスタンプで締めくくりです。私が、「もっと近くにいれば、孫のことを手伝えるのにごめんね」と言うと、「お母さんは、いてくれるだけでいいんだよ」と。まさか、娘の口からそんな言葉が聞けるとは夢にも思わなかった…。求めて、求めて、求め続けていた、母娘の心温まる交流がかなったのです。 

こんなこともありました。娘に、「がんの定期検診、近くの病院で受けるか迷ってるの」と話すと、「こっちの病院の方が安心。遊びも兼ねておいでよ」との返事。優しい娘…、今は心からいとおしいです。病気続きだった昨年を乗り越え、今年はもう、大きな心の奇跡を幾つも味わっています。 

――神の教えを我が家に入れる――
 愛ある心が広がって 家族それぞれ 心支えて 和のある家(環境)を手にできる
 仕合せは 心安らぐ家(家庭)築けるなれば
    家族それぞれ あるべき心(姿)が見えてきて 言葉 態度で味わえる
不安も 迷いも 悔いもなし
 神の手の中「心(魂)」守られ 我が家の姿(人生) 「心の道」につながってゆく

――神の教えを我が家に入れる――
 愛ある心が広がって
  家族それぞれ 心支えて
   和のある家(環境)を手にできる
 仕合せは
  心安らぐ家(家庭)築けるなれば
   家族それぞれ
    あるべき心(姿)が見えてきて
        言葉 態度で味わえる
不安も 迷いも 悔いもなし
 神の手の中「心(魂)」守られ
    我が家の姿(人生)
     「心の道」につながってゆく

『真実の光・神示 平成18年版』67ページ(中略あり)