No. 281

何事にも動じず淡々と
ものをいうのは“生き方”
(青森県HY/50代女性/主婦)

私の夫は、大工をしています。大工の仕事は、世の中の状況に左右されやすく、繁忙期と閑散期の差が大きいです。

妻として、夫を支えたい

新婚の頃、夫の仕事がなくなったことがありました。私は、神の教えを胸に、「現実をしっかり受け止め、夫が無理をすることなく、前を向いていけるように妻として支えたいです」と神に願い、できることをしました。

そうして、仕事がない時期を乗り越えることができたのです。

ことしは、コロナウイルスの影響で仕事がなくなりました。必要な備品が入ってこないため、作業が進められません。しかし、夫も私も「仕事がないときは、ないなりに生活すればいいよ」「備品がなくても、今できることをすればいい」と、淡々としていました。

周りの人からは、「どうしてそんなふうに生きられるのか」と驚かれます。私たちは、忙しいときも、仕事がないときも、参拝と学びを欠かしたことがありません。

学んだことを神に願いながら、実行する。その小さな積み重ねが、いざというときに現実を受け止め、乗り越える力になるものと思います。

信頼が新たな仕事につながる

今、再び仕事の依頼が来ています。人とのつながりの中で仕事がある。仕事は人がくれるもの…。この教えを実感しています。

夫は、お客さまの希望をよく聞き、少しでも思いに沿えるようにしています。予算以上のことを望む方もいますが、夫は最大限に気持ちを受け止め、まずはできることを考えます。時に、「余裕が出てからにしては…」と提案することも。すると、「そうですね」とお客さまに笑顔が出るのです。

お客さまの心を大切にしている結果か、皆さまから頼っていただき、感謝の気持ちでいっぱいになります。今、毎日がとても仕合せです。

これからも、夫を信じて付いていきます。とても仲の良かった両親に負けないくらい、心の通い合う、温かい夫婦になりたいと思います。