No. 276

できることで力を尽くす
人の喜びが自分の仕合せに
(千葉県KM/70代男性/税理士)

新型コロナウイルスの影響で、行政から休業要請が出されました。

「多くの人が困っているこの時、自分に何ができるだろう」と、神に語り掛けながら考えました。

お世話になった人を応援したい

すると、ふと、税理士として歩んできた中で、50年も付き合いのあるお得意さまの顔が浮かんだのです。「給付金の手続きが大変で困っているだろう」「ただでさえ落ち込んでいるだろうから、何とか寄り添ってさしあげたい…」その一心で、手続きの応援をすることにしました。

早速、情報を調べると、国や地方、自治体によって手続きの仕方が異なり、本当に複雑。高齢の方が行うのは骨の折れる作業です。そこで、少しでも円滑に進むように、必要な書類のことなどを伝え、数字が関係する書類は、こちらで準備しました。

そのかいあって、皆さん、順調に手続きできたようです。「これで従業員に給料が出せる!」などと、大変喜んでくださいました。お世話になっている方々を何かの形で応援したくて始めたことですが、神の教えのとおり、人との縁が自分の仕合せにつながることを実感。「大切なのはお金でなく、心」と、つくづく感じました。

困ったときはお互いさまの心で

70代後半になった今も現役で働くことができ、皆さんに頼ってもらい、本当にありがたいです。

困ったときはお互いさま。これからも命ある喜びを感じながら、報恩の気持ちで、縁ある人たちのためにできることに尽力していきたいと思っています。