No. 1087

統合失調症の苦しみを越え
手にした穏やかな日々
(神奈川県YS/50代女性/主婦)

亡き父は、怒ると暴力を振るう人。おびえて過ごした子供時代でした。その影響か、私は人一倍緊張に弱く、中学生の頃には心が疲れやすい自覚があったほど。それでも、理解してくれる人と出会い、30代で結婚したのです。ところが、どうしてもうまく心が重ならず、気付くと私は統合失調症に。夫の顔を見るとイライラし、物を投げ付け、父とそっくりでした。

感謝を大切に、できることから

暗いトンネルの中のような日々を、夫は辛抱強く一緒に歩いてくれました。昼間は動けない私のため、夜になると、車で神総本部にも連れて行ってくれたものです。暗い神門前で、何度夫婦で手を合わせたでしょう。

少しずつ外出できるようになって、やっと行けた教務相談「感謝の大切さ」が心に響き、「私のつらさを分かって!」と、求めてばかりだった自分が見えました。夫の思いやりや忍耐力など、目に見えない心遣いに、どれほど支えられてきたか…。この気付きを忘れたくなくて、一つ一つノートに書き留めました。

でも、夫に「ありがとう」なんて、気恥ずかしくて言えません。だから、「素直に感謝を伝えたい」と、祈願しながら頑張りました。照れくささを乗り越えると、会話自体が増えてきて、声を聞くだけで「何かあったかな」などと分かるように。「疲れてるでしょう」「気に掛けてくれてありがとう」そんな会話が交わせるまでになった頃、自分に合う新薬が見つかったのです。

頂いた愛を、今度は私が周りに

昨年、ずっとお世話になっている医師が、「すごく良くなった」と言ってくれました。今、私の心はとても穏やかで、自分の命をいとおしく感じます。長い闘病生活中、心の奥で、ずっとずっと求め続けてきた神の存在。求める心に、神は必ず応えてくださる…と実感しています。

こんなにたくさんの仕合せを感じられるのは、神の大きなお守りの中で、夫が私を許し、愛をかけ続けてくれたから。だから私も、過去の思いを流して、縁ある人たちを愛せる人になりたい。そう思っています。

「今」ある我が立場に 感謝心深めて生きるべし
    生きられるように 祈願せよ
 自然と 神の教え「真理」が見えて 「今(真実)」を受け止められる
 「道」を守るほどに 心身ともに健康――生きる楽しさ味わえるのである

「今」ある我が立場に
       感謝心深めて生きるべし
     生きられるように 祈願せよ
 自然と 神の教え「真理」が見えて
   「今(真実)」を受け止められる
 「道」を守るほどに 心身ともに健康
  ――生きる楽しさ味わえるのである

『真実の光・神示 平成19年版』230ページ