娘が初めての出産を迎え、家族で話し合い、半月ほど、娘夫婦の家に同居することになりました。
いざ手伝いに行くと、初孫に会えた喜びでいっぱいになり、育児についてアドバイスをし過ぎてしまいました。「私も考えているんだから、手を出さないで!」と、娘を怒らせてしまったのです。どう関わればよいか分からなくなり、居心地も悪くなってしまいました。
学んで気付いた自分の役割
そんな時に、持参した『実りの光27』の本を学びました。すると、「祖父母の役割は見守ること」と分かっていたつもりで、できていなかった自分に気付いたのです。
「新米祖母としてできることをしよう」と、ゆったりとした気持ちで家事を手伝うと、娘たちが「お母さん助かる。ありがとう」と、言ってくれるように。家の雰囲気も、穏やかになっていったのです。
ある日、川の字で寝ている娘たちを見た時には、「幼かった我が子が新たな家族をつくり、一つの節目を迎えたんだ」と、感謝で胸がいっぱいになりました。
また、送り出してくれた夫や息子と電話で話す時間も楽しく、家族の存在を身近に感じることができたのです。
家に帰っても心の交流が続いて
手伝いを終え、家に帰りました。かばんを開けると、娘からの手紙と手作りのアルバムが…。手紙には、お礼とともに、「母として、大きな心で家族を包めるように頑張りたい」と書かれていました。
アルバムには、仕事で孫に会えなかった私の夫に、「せめて写真でも…」という娘の心遣いが詰まっていました。思い返せば、娘と夫は衝突もありましたが、結婚を祝福し、見守っている夫に、娘なりに感謝していたようです。
以来、夫は、うれしそうに何度もアルバムを見ています。娘もたびたびメールで孫の写真を送ってくれて、家族の楽しみになっています。
住んでいる場所は離れていても、祖父母として家族にいっぱいの愛を届けていけるように…。神の教えを心の支えに、夫婦で思いを重ねていきます。