私は、介護施設に勤務しています。今は、新型コロナウイルス対策で、ご家族すら訪問できない状況。寂しさを感じている入所者の方もいられます。
満面の笑顔に疲れが飛んで
毎年、3月には「春祭り」を行っていて、ことしは私が主になって計画してきました。家族が参加できなくとも、「こんな時だからこそ、皆さんに喜んでいただきたい」と思い、「心を重ねて頑張ろう」と、職員に呼び掛けたのです。
迎えた当日は大成功。体はくたくたでしたが、入所者の方々の満面の笑顔に、疲れも吹っ飛ぶ思いでした。
奉仕心の実践に喜びが
「人が喜ぶことをしたい」と思えるようになったのは、神の教えを学び始めてからでした。
友人から介護職の誘いを頂いた時は、「自分のことも満足にできないのに、できるはずがない」と思いました。夫を早く亡くした私が、二人の娘を育てられたのは、多くの支えを頂いたから。それほど心身ともに弱い私に、自信などありませんでした。
しかし、「人に喜ばれるところに、自分も生きがいを得られる」と学び、飛び込んでみたのです。入所している高齢者と触れるうちに「この方々のおかげで、時代が今へとつながっている。大切にお世話をしたい」という思いが湧き出てきました。
神の教えにヒントあり
入所者にとって、居心地の良い施設にするには、職員仲間との調和が大切です。いろいろな考えの人がいますが、神の教えどおり、自ら心を開いて話をしていくと調和できるという体験も、重ねました。
今、「入所者みんなに喜んでもらいたい」という思いがさらに膨らんでいます。
「人に喜ばれると、自分の心がこんなに潤うんだ」と実感する毎日。疲れた体も一晩眠れば元気になり、朝は「きょうも頑張ろう」と、やる気がみなぎってくるのです。
「人は心で生きている」と、つくづく感じるようになりました。今、この仕事ができて、本当にうれしく思います。