No. 1807

長年にわたる夫の単身赴任
迷いも不安も見事に消えて

(宮城県NO/50代女性/パート) 

次男が生まれる前から始まった、夫の単身赴任。月に数回しか会えない分、夫はいろいろと気に掛けてきてくれました。ところが、少しずつ私の中で、「夜は疲れているだろう」「同僚と同室だから連絡は迷惑かな」という考えが膨らんでいったのです。10年、15年と時間がたつほど、「私がしっかりしないと」という思いは募り、夫への事後報告が増えました。しかしそれも、子供たちの成長とともに、限界に…。苦しくて、必死に神の教えを学びました。 

家族を守りたい一心のはずが…

繰り返し勉強会に出るうちに、自然と心に、「家庭の土台は夫婦が築く」という教えが残りました。思えば、心配性の私は、取り越し苦労も多く、常に一人で先々を案じてきました。そして、自分なりに出した結論を、夫にも、子供たちにも押し付けていたのです。家族を守りたい一心だったけれど、そもそも根本が違っていた! 自分の姿がはっきり見えて、この気持ちを夫に伝えたいと思いました。

夫の帰省を待って話しました。「お父さんをないがしろにしてごめんね」と。言いながらも、後から後から思いが込み上げて、涙が止まらなかったです。「そんなことないよ、よくやってくれてたよ」。夫の温かい言葉に、また涙…。心を通わせる喜びを知ったこの日から、私は変わっていったのだと思います。 

夫は、私と違い、口数が多い方ではありません。だから、話を最後までよく聞いて、気持ちを感じながら伝えることを意識しました。それだけで、「今回はお父さんの言うとおりがいいかも」「お母さんの考えに賛成」などと気持ちが一つに。二人とも迷うときは、「ちょっと時間を置いてみようか」。そのうちに、不思議と答えが見えてきます。話せる時間は変わらなくても、どんどん会話が“濃く”なっていく実感が。その安心感は、私の迷いや不安を消し去り、ゆとりまで持たせてくれました。 

「思いを語る」を一層深めて

夫婦の気持ちが重なると、子供たちも、一層伸び伸びと過ごすように。もっと心を通わせたくて、この頃では、学んで気付いたことも互いに語り合っています。ある時、ふと思い付いて、「私の駄目なところ、どこだと思う?」と尋ねてみました。「うーん、『駄目』は無いけど、起きてもいないことを考え過ぎると疲れるよ」と夫。私のことを本当に分かってくれている…と、何ともうれしかったです。「夫婦で何でも話す」こんなに楽な生き方があったんだと、今、心の底から思います。 

夫の仕事は、古くなった下水道管の点検や調査、そして更生です。目立たないけれど、日々の暮らしを守る、大切な大切なお仕事です。私は、そんな任に当たる夫が誇らしく、心から感謝しています。いつか無事に役目を終えて、やがて一緒に暮らせる時を楽しみに、これからも家族一丸となって頑張ります!

家族で「教え」を学び
     「真理」で関わる努力が必要
 この気付きが
      家族の心を一つに重ね
    「人生」を高め 守る力となる
家族の心は
 「真理」に生きれば 自然と重なり
      「心」の迷いは消えて行く
 家族の関わりを 正しく知って
        「生きる」ところに
   家庭の価値(いみ)が見えてくる

令和7年1月23日 『友輪』344号12ページ〈中略あり〉