保護司生活26年。昨年11月をもって、無事に定年退任を迎えました。顧みますと、夏の暑い盛りに、保護司会の支部の方々が、何度も我が家に来られ、打診してくださいました。民生委員など、地域に携わることをさせていただいた私ですが、保護司は、罪を犯した少年や大人と関わり、立ち直りを支えるボランティア。自分に務まるのか…、不安もあったものの、家族の後押しのおかげで、お受けすることにしたのです。
最初の研修で、「『この地域には、自分の味方になってくれる大人がいる』と分かってもらうだけでいいんですよ」と教えていただき、ほっとしたことを覚えています。
窃盗、虐待、薬物乱用…。犯罪に手を染めるのはいけないことですが、神からご覧になれば、罪を犯した人も一人の人間。「仕合せになってほしい…」と、ただそれだけを願われているはずと思いました。私は、その役割の一端を、神から託されているようにも感じたのです。
支え、支えられている感慨
「何でも言いなね。一人で抱え込まなくていいんだよ」と言って、話を聞きました。夜中に「つらいです」と電話がかかってきて、慌てて自転車を飛ばして家まで行った日。保護者の方から「話を聞いて」と言われ、1時間、2時間と伺った日…。一朝一夕にはいきません。でも、何度も触れ合いを重ねる中で、皆さんの顔つきが変わっていきます。特に、目つきがとても優しくなっていくのです。
出会った若者たちが、その後、社会で働き始め、社員旅行でお土産を買ってきてくれたり、町でばったり会うと駆け寄ってきてくれたり。とってもかわいく、うれしく思います。「あなたに出会ったおかげで、いろんなことを勉強させてもらいました」そう言ってくれた子もいました。彼らを支えているようで、本当は私が、彼らの姿に励まされ、喜びをもらっていたのです。
この地域に役立てる喜び
「人間は、互いの運命を重ねる出会いが持てたとき、時(時代)と所(環境)が出会いを生かす力となる」。埼玉偉光会館に掲げられているこの神示。いつも心に納めて帰路に就いていました。一生の中で、出会う人の数は限られていますが、ありがたいことに、どの出会いも苦に思ったことは一度もなかった26年。2年前には、国から秋の叙勲、瑞宝双光章という光栄な賞を頂いたのです。
埼玉の地に生まれ育ち、結婚、子育てもこの地域で…。語り尽くせないほどのご恩がありますが、保護司の活動を通して、少しはお返しできたかな…と、そんな喜びも味わっています。家族の支えに感謝を深めつつ、神の教えと時を重ねて歩んでこられたことに、心より感謝申し上げております。
「教え」に真理を読み取る人は 「生きがい」多い人生を歩んでゆける
人 物が持つ運命の力を引き出し 出会いを生かす心が取れる
同時に 我が運命の力を 相手(人物)が輝くように奉仕する行動を取る
この人の姿を 社会は徳人という
「教え」に生きるほど
人間は 人 物との出会いが深まり 愛と信頼と期待で結ばれてゆく
生きがい味わう人の姿と申す
「教え」に真理を読み取る人は
「生きがい」多い人生を
歩んでゆける
人 物が持つ運命の力を引き出し
出会いを生かす心が取れる
同時に 我が運命の力を
相手(人物)が輝くように
奉仕する行動を取る
この人の姿を 社会は徳人という
「教え」に生きるほど
人間は 人 物との出会いが深まり
愛と信頼と期待で結ばれてゆく
生きがい味わう人の姿と申す
『真実の光・神示 平成30年版』150ページ(中略あり)