No. 1715

障害のある独り身の私でも
人一倍、心は仕合せ!

(長野県NM/70代女性/就労センター勤務) 

生まれてすぐに父が亡くなり、母が住み込みで働きながら、私を育ててくれました。その私は、2歳の時のやけどが原因で、両手合わせて、指が4本しかありません。それでも、手先の器用さと根気強さで、和裁の国家試験に合格。呉服店でやりがいを持って働き、60歳まで勤め上げました。 

心にブレーキがかかって

母をみとり、現在は、障害者向けの就労センターで働いています。職場には、自我の強い人や口調の厳しい人がいて、本来なら短気や正義感の強さが出るところ。そんなとき、神の教えが心にブレーキをかけてくれます。和合、奉仕の心…を意識できると、相手の話をしっかり聞けて、みんながやる気になるような声掛けも。不思議と物事がスムースに運び、周りから信頼されることも増えました。 

お金では買えない喜びが

重度の精神障害のある人とは、意思の疎通がうまく図れない難しさがあります。でも、みんな、私と同じ「心」を持つ人間。「もし家族だったら…」と思って、一人一人の気持ちを大切に明るく声を掛けています。すると、ある利用者さんのご家族が、私がいると安心する…と言ってくださったのです。人の役に立てることが、何ともうれしくて…。お金では買えない喜びを味わえるのが、ありがたくてなりません。 

多くの愛と支えに感謝の心で

私が尊敬する人は、誰にも優しく、愚痴、泣き言を言わず、誠実に生きた母。その姿をずっと見てきたので、母のように周りに良い影響を与えていける人になる。それが私の目標です。 

これまで、手のことで苦労はしても、嫌な思いをせず、伸び伸び生きてこられたのは、母をはじめ、たくさんの人から愛をかけてもらったおかげです。今も、家の雪かきをしたり、お昼ご飯を作っては持ってきてくれたり…近所の人たちの存在が本当にありがたいです。そうした多くの支えに報いていける自分でありたいと思います。 

生涯、役立つ生き方を

時折出てくる、正義感の強さや短気といった性格。最近は、随分抑えられている実感があります。それは、いつでも心の糧にできる神の教えがあるから。私の人生に欠かせないものとなっています。カチンときても、教えが浮かんで、祈願すると気持ちが切り替えられる。こだわったり、引きずったりしません。だから、いつも心がスッキリ、真っさらでいられます。 

障害があって、独り身の私。よく人から、「不安はないの?」「なぜそんなに明るいの?」と言われますが、毎日が楽しくて、感謝があふれてきます。亡き母の魂にも、「仕合せだよ」と、語るのはうれしいことばかり。“心は人一倍仕合せ”と思っています。生涯を通して、人の役に立つ生き方を精いっぱい貫き通したい。そんなエネルギーであふれています。 

「教え」を学び
   「真理」に生きる思いを強く持つ
 この心が深まり 身に付くほどに
    人の心は 明るく 強くなれる
 人の言葉 態度に
   心振り回されることなく
      奉仕に生きる思いが持てる
仕事に成果を上げる人は皆
   多くの出会いを生かし
       奉仕する心に満ちている
 自ら相手を受け入れ
         関わる気持ちが
    働く意識を生み出し
           成果につながる

『真実の光・神示 令和4年版』163ページ(中略あり)