(長野県MM/60代女性/美容師)
昨年、母が受けた健康診断のことで連絡があり、医師の元へ。告げられた病名は大腸がんのステージⅡ。奇(く)しくも、亡くなった父と同じ病気でした。
気付いたのは“心の弱さ”
母と私は人一倍怖がり屋。なのに、「母と自分のために教えてくれた」と感謝できたのは、神に心を守られていたからに他なりません。しかし、母は手術も治療も拒否。母がそうしたいなら、私も緩和ケアで自然に…と決断したのでした。
ところが、不安でふさぎ込んでいく母。見るのがつらく、教務相談に駆け込んだのです。治る病気も避けていたら治らない…との話に、ハッと目が覚めた思いでした。そこで気付いたのは、現実を受け止められない心の弱さ、“自分の欠け”。台風だって避けられないのだから、「来るなら来い」くらいの強い心を持とう。母に長生きしてほしい思いがあふれてきました。放っておけばもっと苦しむとの医師の言葉も後押しとなり、手術へと踏み切ることにしたのです。
今からできることを実践したら
病気におびえる母を心配してくれたのは、信者仲間です。温かい応援を頂いて、10数年ぶりに偉光会館に行くことがかないました。二人で受けた教務相談では、家族の問題は、家族みんなで一丸となって向き合うことと、今からできることを教えていただきました。すると、母にも手術に向かう気持ちが湧いてきたのです。私は、心を強く持って母を支え、愛をかけられるようにと祈願。母の背中をさすりながら励まし、一緒に祈願を始めて数日のこと。「怖さが取れて不思議だよ」と、明るく元気な母が戻ってきました。
母への見方が大きく変化
思えば私は、感情をあらわにする母が嫌でした。それが、心を広く持って寄り添う…を意識していると、思ったことがすぐ出るのは純真だから…と、見方が大きく違ってきたのです。40年近くも美容院を切り盛りし、お客さんを温かくもてなす姿にも尊敬の心が…。次第に心のつかえが流れ、逆に湧き上がってきたのは“母を支えたい”思い。私の気持ちに連動するように、母の心も一層前向きに。そうした中で受けた手術。何と大腸がんが盲腸がんに変わっていて、悪い部分を全て切除できました。しかも、抗がん剤治療の必要もなしという大奇跡も起きたのです。
入院中は、母の話をたくさん聞き、「足が冷える」と言われれば靴下をはかせて…。頼み事に拒否反応を示していた以前の自分が、うそのようです。「寒くない?」「大丈夫だよ~」。何げない会話にも気持ちが重なっている感覚に、仕合せだな~という思いに包まれます。
親子の絆をもっと深めたい
術後の回復も順調で、母は早々に美容師の仕事に復帰。しかも、親子の絆がぐっと深まったタイミングで、新たな家で母と暮らすことになったのも不思議でなりません。
先日、「今まで頑張ってきてくれてありがとう」と感謝を伝えました。「私の方こそ、こんないい娘を持たせてくれてありがとう」と、うれしそうに返してくれた母。美容師という同じ道に進んだ私なので、母が大切にしてきたお客さまを自分が受け継げるように…、そんな目標もできました。二人で“心の弱さ”を修正して、明るく温かい心で一日一日を大切に。いい思い出をたくさん積み重ねていきます。



家庭は
「実体」を高め合う場(環境)と
気付いて
「教え」で関わる努力が必要
「教え」が
家族の心を重ね 一つにする
「教え」を家族で学び
気付きを深めるほどに
家族の心は重なり 奇跡に救われる
病気 事故・災難もなく
心休まる環境へと変わって行く
『真実の光・神示 令和4年版』164ページ


