No. 1671

生きづらさに悩んだ人生
気付きとともに湧いた希望

(東京都SS/70代女性/パート) 

常に死を考える、孤独な人生を歩んできました。「何で生まれてきた」と暴力を振るう父。母は早くに病で亡くなり、年の離れた姉は意地悪ばかり…。10代の終わりには、親の決めた家に嫁ぐも、生後半年の子供を背負って飛び出したのです。 

その後、再婚した夫は優しい人でした。神と出会い、死を思う心からも解放されました。しかし、どこにいてもひどく緊張し、体のこわばりや、目の奥の痛みに悩まされる日々。人ともうまく関われず、孤独感が付きまとい、まるで亡き父に支配されているようでした。 

“神が下さった”心の変化

夫を見送って数年がたった、2年ほど前の年末。切実な孤独感を神に訴える中で、ふと、幼い頃の出来事を思い出しました。体調を崩すと、寒い中でも病院に連れていってくれた父。とても分かりづらかったけれど、きっと心配してのこと…。「両親のおかげで、私はここにいるんだ」。熱い思いが込み上げて、涙が止まりませんでした。不思議な心地よさが広がって、「この気持ちを失いたくない。もう以前の自分には戻らない」と誓ったのです。 

思いが流れ、深まる信頼関係

そうして神の教えを学ぶうちに、心の闇はどんどん解きほぐされていきました。素直な気持ちで人と向き合え、自然と体も楽に。離れて暮らす姉に対しても、一人で悶々(もんもん)としていないで、気持ちを言葉にして伝えよう。関わりを変えていこうと思いました。 

だから、ある時の電話で、「何で昔はあんな意地悪したの?」と尋ねてみたのです。「そうだっけ?」。思わず笑ってしまうほど、あっけらかんとした姉の返事。それを聞いて思いました。長年抱え続けた、父や姉に対する「どうして…」の思い。その答えは、「“正しい関わり方”を知らなかったから」。至ってシンプルなものでした。私は神と巡り合い、神の教えを学べたから、ここまで自分を立て直してこられたのです。 

気持ちが整理できた最近は、親戚付き合いも増えて、「私はみんなと仲良くしたいと思ってる」と、自然と言葉にできました。私から”動き出してみると、いつの間にか人との関わりが深まって、長年の寂しさが拭われていったのです。

生まれ変わった心で、前進を

振り返れば、今日まで、本当にいろいろなことがありました。「同じ境遇の方と支え合えたら」と考えて、地元で活動していた時期も。そこで得た出会いも大切ですが、一番大切な家族との縁をもっと深めたいです。 

やっと見え始めた、家族の関わりの温かさ。“普通のこと”のようでいて、これがどれほどありがたいか…。今年のお正月、遊びに来てくれた息子家族と鍋を囲みながら思いました。「大切な子や孫に、我が家の『心の汚れ』を受け継がせてしまわないように…。できることを精いっぱいしよう」。それには、学んで自分の心の動きに気付き、生き方を変えていくこと。私の人生は、これからもっと良くなっていく。抱え続けた生きづらさが消えて、そんな希望にあふれています。 

神が使者を通し
  社会に示す「真理(おしえ)」を
      人生の支えに 生きるべし
 自然と 心は安定し
      正しく関わる思いが芽吹く
 今日(いま)を「生きる」環境も
     優しく見えて 好転してゆく
 万人・万物との出会いに感謝し
    取る態度も柔らかくなって行く

令和6年7月29日 希望の光勉強会