No. 1625

「心を守る」神の力を実感
豪雨も乗り越え、前進を

(石川県SU/60代女性/主婦) 

ことし9月に発生した奥能登豪雨。その日は、孫の野球の試合を見に、小松まで行くことになっていました。出発は朝8時の予定。それなのに、なぜか夫が「早く行こう」と言います。だから6時半に家を出た、そのわずか30分後に、集落が濁流にのみ込まれたのです。 

神の愛と家族の優しさで元気に

「お宅が流されている」。近所の方からの電話を受け、すぐにUターンしたものの、途中で断念。打ちひしがれて、偉光会館に足を運ぶと、心が神の愛に包まれるのを実感しました。気持ちが落ち着き、頑張る意欲が湧き上がってきたのが、本当に不思議でした。 

いったん、息子の家に避難し、状況が落ち着いてから動こうと、家族で話し合いました。そして2日後、ようやく戻れた自宅は、納屋も作業所も車も流され、母屋も住める状態ではありません。ショックでした。でも、夫は、「命あったから、いいがいや」と、私が落ち込まないように明るく振る舞ってくれます。息子たちも、「家なんか、なくなることもあるわいね」。みんなもつらいはずなのに…。その優しさに心が軽くなっていきました。 

不思議な心の動きで守られた命

あらためて見回すと、濁流の跡は私の身長より高く、家にいたら命はなかったはず。「あの朝、何で早く行こうと思ったの?」と尋ねると、「自分でも分からない」と夫。心の動きを神がお守りくださったに違いないと、胸が熱くなりました。信者ではない夫も、思いは同じでした。数日後、「自宅にいたら生きていなかった」と言い、信者籍を置くことになったのです。 

夫を大切にできる妻を目指して

長年、夫婦で神の教えを学ぶことを願ってきた私。二人で仕合せになるためにも、まずは自分が教えで生きようと、意識してきました。イライラしたり、モヤモヤしたり、「悪い感情が出てる」と思うたびに祈願。夫の心を大切に。笑顔で、優しい言い方ができる妻になりたい。そう心掛けてきたのです。だんだんと、「きょうは元気がないな」など、夫の気持ちを感じ取れるように。「どうした?」「寂しそうな顔をしているよ。大丈夫?」と、温かいひと言が掛けられるまでになったのです。

また、思っていることをすぐに口にする私と違い、優しい夫は考えを言わず、私に合わせてくれることもしばしば。だから、夫の気持ちに重なれるよう、「思いを聞くこと」も肝に銘じていきました。そうして気付いたら、「夫にも考えがあるはず」と、話してくれるのを待つゆとりが身に付いていたのです。夫の気持ちに無頓着だった自分。気付いても、わざわざ言葉にすることはなかった自分。それが、こんなに変われるなんて…。いつしか、「お父さんがいなかったら、私おられんわ」「それは一緒や」と言い合える夫婦になっていたのです。 

たくさんの支えに膨らむ感謝

二人で一緒に学び、祈願し始めてからは、ますます絆が強くなっているのを感じます。お互いの気持ちが分かるまで、穏やかにじっくり話すから、気持ちがぴったり重なっている。うれしい手応えを味わう毎日です。瓦礫(がれき)の撤去は、息子たちも手伝ってくれるし、集落の方も支えてくれるし、大変だけど、仕合せです。神にも、夫や子供たちにも、近所の人たちにも、どれほどたくさんの愛を頂いているか…。私は大丈夫。前を向いて、笑って、これからも歩いていけます! 

悔いなき人生 歩み抜くため
   「真理」で関わる家庭を築くこと
これができれば
 自然と
  家族の運命実体(こころ)は重なり
       「和のある家庭」と成る
人間は 神の手の中 運命を通し
 人生(こころ)守られ 導かれている
この真実を知って
   神示「真理」を
       人生の支えに生きるべし
「運命」の力が引き出され
   病気 事故・災難を呼び込まない
思い 考え 動くこと全てが
 「運命」に導かれ 成果を生んでゆく

『真実の光・神示 令和5年版』52ページ