No. 1565

「責める心」が「感謝」へ
本物の仲良し夫婦に

(福岡県MM/50代女性/介護職) 

海の測量士だった夫は、月の3分の1は不在でした。3人の子供たちを育てても、まるで一人親のような感覚。末の子が小学校に入り、仕事を始めたところ、夫との間に不協和音が生じてきたのです。 

感情をストレートにぶつけて

不在がちの夫。帰ってくるとうれしいのに、なぜかイライラすることが増えていきました。仕事で疲れていると、無意識に口調もきつくなり、ビシッと「手伝ってください!!!」と言うことも…。気配を察して、夫は手伝ってくれましたが、時には子供たちの前でも口論。 

夫婦で教えを学んでいるので、外づらはいいのです。でも、家では感情をストレートにぶつけ、不機嫌なままでいることも。いつしかこれが「当たり前」に。ですから、「教えを実践できていない」なんて、気付きもしなかったのです。 

突然の夫の病が転機に

4年前、右足にしびれを感じた夫が病院へ行くと、何と脳梗塞でした。幸い、早期発見だったため、手術もせず、3週間で退院。二人とも動揺することなく、冷静に受け止められ、神のご守護を感じました。しかも、脳にはたくさんの梗塞の痕があったのです。それでも大事に至らなかった現実。大奇跡を頂いていたことを知りました。 

同時に、自分にとって、夫がどれほど大切で、掛け替えのない存在であるかも思い知ったのです。二人で神の教えを学べること、共に生きられること…全てが感謝以外にない。それなのに私は、「自分ばっかり…」と、いつの間にか、心は不満でいっぱいでした。「これからの人生を大切に、夫と仲良く過ごしていこう」。そう強く決意したのです。 

次々に見えてきたもの

夫への心の向け方が変わると、いろいろなことが見えてきました。職場の人間関係で悩むことの多い私の話を、夫はどんなときもよく聞いて、味方になってくれた。夫がいたから、安心して暮らせてきたんだ…。それに対して、私は? 心からの感謝と、申し訳ない思いに…。その気持ちごと、夫に伝え、わびました。 

私の一番の課題は、人を責めてしまうところ。自分は間違ってない、相手が悪い、相手に変わってほしい。これを変えていこうと、本気で取り組んだのです。 

子供たちへ受け継ぐ姿を

今の私は、「おはよう」一つにも、「きょうも顔が見られてうれしい」という思いを込めて挨拶。夫の支えに、心から「ありがとう」。すると、コーヒーを入れれば、夫からも「ありがとう」が返ってくるように。お土産にお菓子を買ってきて、切り分けたりもしてくれます。たまにケンカをしても、お互いに謝って、すぐ仲直り。夫婦で補い合い、支え合い…、いつも学んでいる「目指す姿」って、こういうことかと実感しています。 

先日、次男の妻からもらったカードに、「お父さん、お母さんみたいに仲良し夫婦になりますね」と、うれしいメッセージが。私たち夫婦の姿を、子供たちにもつないでいけるよう、これからも二人で心を磨き続け、もっともっと絆を深めていきます。 

――「真理」を学び
    我が「心(立場)」を
         磨き続けてゆく――
 終日迎えるその時(日)まで
   「心の悟り」を止めることなく
  神の教えを我が「家(家庭)」に
            生かしてゆく
二人の思い(願い)は
    我が子 我が孫に受け継がれ
  いつまでも
     「心の道」に生き続けてゆく

『真実の光・神示 平成24年版』92ぺージ(中略あり)