No. 1555

明確につかめた夫婦の会話
心の不安がきれいに消えて

(横浜市MS/70代女性/主婦) 

大きな病を乗り越え、命の大切さをかみしめたのは3年前。70歳の節目を迎えたことしは、神魂の儀(長寿の祝い)を楽しみにしていました。夫婦で話し合い、娘たちに都合を確認し、儀式後はみんなで食事ができるよう、場所の下調べも。子供たちも協力してくれ、準備は順調なはずです。でも、なぜか「大丈夫かな」と心によぎる不安。そして、儀式が間近に迫ったある日、その予感どおりになったのです。 

はっきり見えた擦れ違いの原因

食事の場所について、夫がいまさら違う意見を言い出しました。それを聞いて動揺する私。思えば、結婚して46年、ずっとそうでした。子供たちの三立の儀(七五三)も、入学式も、成人の儀も…。どれも直前になって、夫と微妙に意見が擦れ違い、悶々(もんもん)としていたのです。 

どうしてだろう…。教えを学んでハッとしました。神は、夫婦の会話が大切と、繰り返し教えてくださいます。しかし、口数の少ない夫と、おしゃべりなのに肝心なことを言い忘れる私です。日々会話はしていても、互いの“思い”をどこまで共有できていたか。擦れ違いの原因に気付いた時、やるべきことがはっきり見えて、重かった心が軽くなったのです。

儀式が楽しみなのは夫婦で同じ。けれど食事については、「みんなの都合を考えて横浜で」と私は思います。それを夫と話し合い、娘たちに意見を聞いては、また夫に相談し…。そのうち、不思議と全員が納得できる場所が見つかったのです。うれしさと安心感で、心がいっぱいになりました。 

「家族」と過ごす時間に感謝が 

迎えた当日。儀式は素晴らしいひとときでした。縁あって夫と出会い、今、一緒に過ごせていること。大きくなった娘たちが、私たちを大切にしてくれること。当たり前になっていた「家族」という存在に、どれほど支えられてきたか…。後から後から感謝が湧いて、心がきれいに清まりました。子供たちがくれた真心いっぱいの言葉に、夫もうれしそう。儀式後の食事は格別で、4世代で楽しい時間を過ごしました。 

夫との縁も深まり続けて 

この出来事を通し、夫婦の縁はますます深まっています。以前から、就寝前に「きょうもありがとう」と伝えていましたが、近頃は、夫も返事をくれるのです。「おいしいご飯を、僕のためにありがとう」と。「うわーっ!うれしい」と抱き付く私。そんな思いがにじむのか、電話越しの娘たちは、「お父さんも、お母さんも、すごく元気になったね」と言ってくれます。言われてみれば、長年悩んできた目まいも落ち着きました。神が下さる“気付き”を生かせば、こんなに変われる! 毎日が楽しくてたまりません。 

心明るく 我が思いを家族に語る
自然と「思い」が重なり合って
        今ある悩み消えてゆく
会話を楽しみ
  「心」触れ合って生きるところに
 皆の人生
  喜び多く 楽しいもの(時代)と
            なるのである

『真実の光・神示 平成22年版』20ページ