家族がいてくれたから<br>どん底にいた私が変われた！

（愛知県ＫＩ／20代女性／介護職）

20歳の頃、我が家は崩壊寸前でした。両親はぎすぎすし、離婚という言葉まで。「私の家族は、もうすぐバラバラになる」本気でそう思いました。ならば、「弟もいるし、自分が頑張らなきゃ」と、介護の道を目指して大学で勉強に励んだのです。

持病でお世話になったから、いつか病院で働きたかった私。ところが、勉強が難しくて逃げたくなっていたところに、病院への就職先がないと分かり、一気にやる気を失ってしまったのです。ホスト通いに遊びほうけて家に帰らず、借金もかさんで、大学も中退。親が心配しようが、泣こうが好き放題。だって、何をしても、親は「あれは駄目」「こうしろ」と注意するだけ。どうせ私の気持ちなんて分かってくれないのだから…。

変われるものなら変わりたい！

手に負えない私を、両親は施設に入れようと考えました。その時に出会った相談員に言われたひと言。「本当にこのままでいいの？」。いいわけがない！　やっぱり私、違ってる。でも、どうしたらいいのか分からない…。悔しくて、悲しくて、泣きじゃくる私に寄り添ってくれたのは母でした。変われるものなら変わりたい！　思いを吐き出し、どん底にいた私の心がようやく動き出したのです。

両親が付き添ってくれて、一緒に偉光会館へ。行事で「神示教会は心の救いの場」と聞いた時、「私の心も救われるかな」と希望が湧きました。神に思いを語り、教えを学ぶことを繰り返すうちに、心がどんどん安定していったのです。

親が応援してくれたから

昨秋、紹介されたのが、病院での介護の仕事。もともと目指していた道に進めるのもうれしいけれど、私のやりたい気持ちを両親が応援してくれたことが、一番うれしかったです。

私は入院経験があるので、患者さんの気持ちが分かります。自分から明るく挨拶したり、声を掛けたりすることで、笑顔になって、頑張ろうと思ってくれたらいいな。お役に立ちたいという気持ちで働く毎日は、楽しくて仕方ありません。半年以上がたった今、数日休めば、「寂しかったよ」と言われるほど、皆さんからかわいがられています。

家族が一番の味方

家に帰って、「きょうこんなことが…」と話すと、両親がうんうんと聞いてくれます。悩んだときも、まず相談。「親に言っても無駄」と思っていた頃がうそのよう。仕事が大変でも、嫌なことがあっても、帰れば両親が受け止めてくれるので、とても心強いです。何でも話せる家族は、私の一番の味方です。

今になれば、両親なりに大変なこともあったんだろうと分かります。でも、教えを学んで努力して、最近はすっかり“仲良し夫婦”。自分もいつか両親のようになって、仕合せな家庭を築きたいという夢が持てました。自分を分かってくれる家族の存在に感謝して、少しでも前に進んでいきたいです。

母より

私たち夫婦の問題で娘を追い込んでしまったのに、その気持ちを分かってやれず、苦しい思いをさせてしまいました。本来なら、家庭が崩壊していたに違いありません。
バラバラだった心が一つにまとまり、何でも話せる家庭になれたのは、神の教えがあったから。おかげで、正しい方向に努力を重ねることができました。家族を思う愛をもっと育んで、何があっても頼ってもらえる親を夫婦で目指します。そして、子供たちの頑張りをどこまでも応援できる、一番の味方でありたいと思います。