No. 1494

和のある家庭の姿が見えた
心が重なる夫婦へと前進

(山形県JM/60代女性/会社員) 

結婚して約40年。“心が擦れ違っている”とまではいかなくても、“分かり合えてもいない”私たち。「なぜだろう?」そう思っていました。 

募っていた不満心に変化が 

共働き生活が長く、食事作りの担当は私。65歳を過ぎてから夫の帰宅が早くなり、私は帰るなり、急いで支度。そのとき聞こえてくるのです。プシュッ! 夫が缶ビールを開ける音を耳にするたび、まだできてないのに!と、イラッとしていました。 

朝も、朝食と弁当作りでバタバタ状態。その時、夫が家庭菜園で収穫した野菜をドン!と置いていくのです。ドン、プシュッの音だけで、イライラ、モヤモヤする自分。それが嫌で、変わりたくて、神の教えを学び、「神の実在体験談」を読む日々。ある時、自分の心の変化に気付きました。 

当たり前の心が感謝を薄く

ドン!と音がするほど、大量の野菜。「どうしよう」と困って、「処分の仕方」を考える感覚でした。それが、家族のために、一生懸命育ててくれた野菜たち。どう料理したら、おいしく食べられるだろう。初めて芽生えたこの捉え方…。おかずやジュースを作ると、すごく喜んでくれて、こんなことで心がほっこりするなんて…と驚きました。 

振り返ってみれば、仕事や家のことをいろいろしてくれる夫。いつしか、やってくれるのが“当たり前”に。この心が、「なぜだろう?」の答え。感謝が見えなくなっていたのです。

思いを感じて素直に頼れた

先日、造影剤を使う検査をすることになった際、夫が会社を休んで送迎してくれると言うのです。ちょうどその頃、かつて腎臓結石で入院した時、痛みに耐えながら全部一人でやったことを思い出しました。なぜ夫に頼れなかったのだろう。 

そのタイミングでの今回。心配掛けて悪いなと思いつつ、「ありがとう。お願いします」と素直に言えたのです。夫を頼れた! 心が前進している手応えを感じました。検査は無事終了。何より、頼るとこんなにも心強く、安心感があるのだと、夫へのありがたみが増しました。 

考えを尊重し合える夫婦に

かつては、「同じ教えを学んでいるのに、何で同じ考えにならないの?」と思った時期も。でも、夫婦であっても考え方は違って当然と分かり、夫の考えを尊重しようと思うようになりました。

外食となると、決まって夫はラーメン。それに対して「またかー」だった私の心にも変化が…。気付いたのです。帰り道、夫が、旬の花が咲いている所に連れていってくれることに。「何て優しい人」と思いました。今は、きょうはどこかな?と、楽しみにしている私がいます。夫婦が仲良く重なってきたからでしょう。外食に誘えば、息子は「俺も行くか」と言ってくれます。私たちの60歳の神魂の儀(長寿の祝い)では、「両親にお礼を言えて良かった」と話してくれました。今度、親子で神総本部に行く約束もでき、楽しみでなりません。 

疲れているのかなと夫を思いやれたり、心配なことを相談したり…。夫と共に、心の安らぎを感じる毎日を送っています。“和のある家庭”とはこういうものなんだ!と、ようやく実感できました。私たちの姿から、子供たちにも温かい家庭っていいなと思ってもらえるように、心重なる夫婦をもっと二人で目指していきます。

――仕合せの基は 和のある家庭――
 出会いに感謝し
   思い(愛)を深めるほどに
    「生きる」喜びが広がってゆく
 支え 補う気持ちを忘れてはいけない
 家族の心重なり合うほど
   真の「仕合せ」
        我が家に根付くと申す

『真実の光・神示 平成23年版』115ページ(中略あり)