No. 1468

捨てたはずの私の「家族」
不思議の連続で縁が復活

(千葉県TU/80代女性/事務員) 

「家を追い出された」長年拭えなかった、息子夫婦へのわだかまり…。十数年前、息子たちは、夫を亡くして一人暮らしだった私を心配し、同居してくれました。しかし、折り合いが悪く、「一緒には暮らせない」と、一年足らずで家を出ることに。それ以来、連絡を取り合うことはありませんでした。 

学ぶほど見えてきた自分の姿

神の教えで家族の大切さを学んでも、「私には家族などいない」。孫のことは気になるけれど、息子たちは許せない。葛藤し続ける日々の中、ふと心によぎりました。「限りある人生、このままではいけない」と。 

冷静に振り返ってみると、私は、周りの人に対して上から目線で、きついことも言ってきたと思います。職場では、取引先からの頭ごなしのクレームに、ついカチン。それが、顔にも態度にも出てしまう…。学ぶほどに見えてきた、自分の姿です。「いけない、いけない」。カチンとくるたび祈願するうちに、少しずつ感情にのまれなくなっていきました。 

本気で変わろうとしたら…

不思議なことに、「変わりたい」と本気で取り組んでいたある日、孫娘が連絡をくれたのです。久しぶりに近況を語り合った楽しいひととき。しかも、「おばあちゃんは一人じゃないんだよ」と言ってもらい、どんなにうれしかったことか…。 

だから、スマホを持つことになった時、私も思い切って孫に連絡してみたのです。それをきっかけに、孫たちと食事をするようになり、やがて息子と再会。ぎこちなさはあったものの、「心配掛けて悪かったわね。我を張ってしまったの」。素直な思いを伝えられ、再び交流が始まりました。 

自分でも分からない心の動きが

「何かあったら、いつでも行くから連絡して」。息子が何かと気に掛けてくれ、「家族っていいな」と、つくづく思いました。そんな中、息子に誘われてランチに行くと…何と夫婦で来てくれたのです。「しばらくです」と言われた瞬間、気が付いたら嫁を抱き締めていました。「苦労を掛けて、ごめんなさい。孫たちを、あんなにいい子に育ててくれて、ありがとう」。涙が頬を伝いました。「お義母さん、すみませんでした」と、嫁も泣いていました。 

どうしてあんな行動を取ったのか、今でも分かりません。そもそも、何で孫に連絡したのか、息子と会う気になったのか。かたくなだった自分を思うと、神が心をお守りくださったとしか考えられない出来事ばかりです。『友輪』や神示集を持ち歩き、ひたすら読み込んだ日々。正しい姿が見えたおかげで、生き方を改めることができました。

良い生き方がつながるように

最近は、息子にメールをするのが日課になりました。返信してくれる、きれいな景色の写真に心が和みます。休日には、みんなで食事へ。空白の時間を埋めるように、思いを語り合う中で、どんどん縁が深まっているのを感じます。神がつないでくださった縁を大切に、子や孫に良い生き方を受け継いでいけるように、ますます生き方を高めていきます。

神示「真理」に気付きを得て
  祈願で実体を修正する
       努力を欠いてはいけない
「教え」を学び
  「真理」で家族と関わる
           努力から始める
自然と 家族との会話が増えて
 互いの思いは重なり 愛情が深くなる
ますます 不安に迷う思いは消えて
 家庭が心潤う場(環境)となってゆく

『真実の光・神示 令和4年版』149ページ