No. 1042

お酒を飲む夫が本当に嫌い
結婚当初からの思いが消えて
(石川県JM/60代女性/主婦)

12月は、夫の68回目の誕生日。お祝いの食事に出掛け、食べ終わる頃、突然、夫が「結婚できて本当に良かった。仕合せや、ありがとう。これからもよろしく」と握手してくれたのです。びっくりするやら、恥ずかしいやら。「私の方が倍、そう思ってる」。ぎゅっと握り返しながら感じた、夫の手の温かさ。今でも忘れられません。

失った自分への自信

実は、こんな優しい夫を、ずっと嫌っていました。それも、結婚当初からです。お酒が大好きで、ぐでんぐでんに酔っ払って、その勢いで怒鳴られて…。怖くて何も言えなくなりました。善かれと思ってやったことも否定され、自分に自信が持てなくなり、波風を立てないように、何でも「はいはい」と合わせました。

神の教えを学んで、「ちゃんと夫と向き合おう」と思っても、家に帰れば現実に引き戻されます。全ては、お酒好きな夫のせい。本当は、そうではなかったのです。

神の教えを信じる気持ちを持つ

私は、幼い頃から、人の顔色を見ながら行動してきました。嫌われたくない、良く思われたい。相手に合わせるのが優しさと考え、「そうそうそう」と相づちを打ちました。自分の気持ちは何もありません。夫がどうのという話ではなく、そういう行動を取る私の「実体」が、夫婦の心が重ならない原因だったのです。

「誰にも、必ずお役に立てる運命がある」この神の教えを、私は信じていなかったと思います。だから、「自分なんかいなくてもいい」と、すぐ卑下していました。そんな負のループから抜け出すべく、「神の教えを信じて、ちゃんと夫に向き合いたい」と必死で祈願し始めた…、その時から状況が好転していきました。

優しさに気付く心が生まれて

夫は休日になると、映画に誘ってくれます。私が映画好きだから。この前は、テーブル式のこたつを買ってくれました。「いつも足が冷たいって言ってただろ」と。私のことを、ちゃんと見てくれている! 感動して、「うれしい!」と自分の気持ちをすぐ伝えました。いつにも増して一生懸命料理したら、夫が「うまいな。また作ってくれ」と、とても喜んでくれたのです。

お酒は今も変わらずに飲んで帰ってきますが、ほろ酔い程度。「無事帰ってきて良かった」と出迎えながら、そう思う心が、以前とは全く違うことに気付きました。

今では、冗談の一つや二つや三つも言えるようになりました。私は私でいいんだ。やっと自分を受け入れられて、心が軽やかです。これまでたくさん泣きましたが、神にすがっていて良かった。人ってこんなに変われるんだな…と、身をもって感じています。これからの人生、優しい夫と同じ方向へ、2人で歩いていきたいです。

「真理」を学び 教えを我が家に生かすなら
    自然と家族の思いが重なり合って 「心(魂)」安らぐ家と生(な)る
我が身(人生)の分 立場をよく悟り 家族に我が「思い」を語るべし
 この思い(信念)が深まるほどに 家族の心(愛)が見えてきて
    「生きがい」手にする人(人生)と成る

「真理」を学び
    教えを我が家に生かすなら
  自然と家族の思いが重なり合って
      「心(魂)」安らぐ
           家と生(な)る
我が身(人生)の分 立場をよく悟り
    家族に我が「思い」を語るべし
 この思い(信念)が深まるほどに
  家族の心(愛)が見えてきて
      「生きがい」手にする
          人(人生)と成る

『真実の光・神示 平成25年版』11ページ(中略あり)