娘から、「彼氏と同棲(どうせい)する」と言われました。考えが甘いと思いましたが、娘は「結婚はまだまだだけど、みんな同棲している」と意見を曲げません。息子まで「お母さんは古い」と言います。私の方が時代遅れなのでしょうか。(60代女性)
A
今の時代、同棲が当たり前だとしても、「それに倣って生きれば、仕合せになる」わけではありません。悔いを残さない人生を送れるかどうかは、全く別の話です。
本当の仕合せは、「和のある家庭」をつくること。それは、家族それぞれが、何でも話せ、互いを思いやる、居心地の良い環境です。当然、心配を掛けるようなこともしません。そうした生き方の手本を見せるのが、実は親の役目なのです。
自分自身が、家族の心をいつも大切にしているか、思いを通そうとしてばかりいないかなど、見詰め直しましょう。気付いたことや胸の内を夫に語り、夫婦の心の交流をもっと深めていくことです。
娘に対しては、なぜ同棲したいのか、本人の気持ちをよく聞きましょう。その際、夫ともしっかり話し合い、夫婦の考えを一つにまとめてから、何が心配なのかなど、子供に親の思いを伝えましょう。
出会いを生かす基は家
心(魂)安らぐ家を求めて
神の教えを我が家に入れる
家族それぞれ 心に愛が芽生えて
和心で結ばれてゆく
「結婚」は 形ではない
人生深めゆく大きな節と悟るべし
『真実の光・神示 平成17年版』178ページ(中略あり)
どちらの考えが正しいかではなく、親の「愛」が子の心に届くように関わっていくことが大切です。そこに、「親に心配を掛けないようにしよう」「裏切れない。きちんとしなきゃ」という気持ちが引き出されるのです。人生における、大きな選択になることがつかめれば、娘も慎重に考えて、悔いのない判断をしていくことができるでしょう。
人生は、リハーサルなしの本番です。さまざまな出会いがあっても、「お試し」は一つもなく、やり直しも利きません。しかし、家族の心が愛で結ばれていれば、どのような場面でも、最善の道を選んでいけるのです。